10月1日より韓国にて『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』の世界大会「League of legends World Championship 2018(Worlds)」が開催。日本からは「LJL(League of legends Japan League)」の覇者である「DetonatioN FocusMe(DFM)」が出場した。
LoLは、ライオットゲームスが2009年よりサービスを開始しているオンライン対戦ゲーム。MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)と呼ばれるゲームカテゴリーに分類される。5対5のチームバトルで、各プレイヤーは「チャンピオン」というキャラクターを操作。ゲーム開始時、チャンピオンは最弱の状態だが、アリーナ上にいる雑魚敵を倒すことで経験値や資金を獲得して強化することができる。そして、相手のチャンピオンを撃破していき、敵陣営にある拠点を破壊すれば勝利だ。
チャンピオンは何度倒されても復活できるが、成長するにつれて復活までに要する時間が長くなる。つまり、ゲーム序盤で倒されても大きな影響はないが、終盤で倒されてしまうと勝敗を分けかねない影響が出るというわけだ。
Worldsは、世界の国や地域を代表する16チームが出場する大会。シード権を持つチーム12チームと、プレイインを勝ち抜いた4チームが世界一を目指す。
日本のDFMはシード権を持っていないため、プレイインからの参加。プレイインでは、3チームずつ4つのグループに分けられる。まずは、このグループで2回総当たりリーグ戦を行い、上位2チームが次の「プレイイン ノックアウトステージ」に進出。プレイイン1位と2位が異なるグループのチームと試合して、勝ち抜けたチームがグループステージへ進出する。
なお、Worlds 2018 プレイインの会場となったのは、9月にオープンしたばかりの「LoLパーク」。ソウル市内のビジネス街にあるビルの1フロアに、eスポーツアリーナ、カフェ、PCバン(ネットカフェのようなもの)、公式ショップなどが入っている。アリーナは400席(最大収容500人)と、かなり大型。どの席からも試合が見やすいよう大型モニターが設置されており、選手や使用しているチャンピオンがひと目でわかるため、まさにLoLを観戦するのに適した施設だと言えよう。
プレイインでDFMが振り分けられたのは、北米の「CLOUD 9(C9)」やブラジルの「KABUM! E-SPORTS(カブーム)」と同じグループC。実力的にはC9が頭一つ抜け出しており、プレイインを突破するには、実質カブームとの一騎打ちの様相だった。
DFMは初戦のカブーム戦を大逆転で勝利。だが、2戦目のC9戦はあと一歩のところまで追い詰めながらも逆転負けを喫し、続くC9戦とカブーム戦もともに敗退してしまう。プレイイン突破は難しいと思われた。
しかしながら、C9が4戦全勝し、カブームとDFMが1勝3敗と並んだことで、タイブレーク戦に突入。ここでカブームを下し、見事プレイイン ノックアウトステージへの進出を決めた。
昨年のWorldsでは4戦全敗だった日本チーム。1勝しただけでも十分な内容だったのだが、プレイイン ノックアウトステージ進出という快挙を成し遂げた。
プレイイン ノックアウトステージで相対したのは、中国の「EDWARD GAMING」。中国大会では数多くの優勝を経験し、国際大会での優勝実績もある強豪だ。
ここでは残念ながら3-0で完敗してしまったが、日本のLoLシーンにおいて、プレイインノックアウトステージ進出が歴史的な足跡となるのは間違いない。
日本チームはこれで敗退となってしまったが、Worlds 2018はまだまだこれから。10月10日からグループステージが、ノックアウトステージが10月20日から開始される。TwitchやYouTubeでは、ストリーミング配信やこれまでの試合のアーカイブ動画などを視聴できるので、興味を持たれた方は是非!
(岡安学)