内釜の鍋底に「山」
新モデルの進化ポイントは2つ。1つ目は、本炭釜と加熱源を強化し、より粒感のある炊き上がりとなったこと。2つ目は、銘柄別炊き分け機能を充実させ、白米だけでなく玄米などのメニューも拡充したこと。
もともと本炭釜の底部中央だけにあった盛り上がりを、中央部を囲むようにもう1カ所設けた「泡昇り釜底」を採用しました。釜底の盛り上がりを増設すると熱の通り道が増え、沸騰する箇所も多くなります。よって、多くの泡が米の間を通り抜け、熱を伝えムラなく炊き上げることが可能です。
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従来機種は中央だけが山のように盛り上がり、釜の壁側は熱の伝わりにムラがありました
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新モデルの「NJ-AW109」では、釜底全体で沸騰しています
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底が山谷状になっています
釜底の盛り上がりが熱の通り道を作るなら、たくさん作ればいいのでは? という疑問が出てきます。しかし突起を増やすと、今度は沸騰した泡がぶつかりあってしまい、米の間を通り抜けなくなってしまうそう。本炭釜が作りだす大きな泡に最適な釜の形を研究し、たどり着いたのが今回の「泡昇り釜底」というわけです。ヒーターの数も従来の7つから8つにして、火力をアップしました。
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金属製の鍋が小さな泡を作り出すのに対し、炭素材の鍋は大きな泡を作り出します。その大きな泡に最適な釜底形状にしました
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泡が米の間を通り抜けて均一に熱を伝えます。おいしいご飯の証「カニ穴」ができていますね
2つ目の特徴は、銘柄炊き分けメニューの充実です。日本穀物検定協会が定めた最高ランクのお米「特A米」の7銘柄を新たに追加。銘柄の特徴を引き出す火加減で炊き上げます。
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全国各地の銘柄米にあわせたメニューを設定
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栄養豊富な胚芽が通常の約3倍ある玄米「金のいぶき」の専用モードがあります
おいしさのポイントは「保水膜」
ご飯が炊き上がったばかりのNJ-AW109、蓋をあけると甘くておいしそうなご飯の香りが立ち上がりました。しゃもじを入れるとスッスッと通ります。一般的な炊飯器だと、しゃもじにご飯がくっついたり、だんご状にまとまってしまったりすることがあるのに……不思議です。
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もたつかず、スッとしゃもじが通ります
実はこれ、ご飯の表面にしっかり保水膜が形成されているからなんです。保水膜とは、炊き上がったご飯粒の表面を覆って水分を閉じ込めている膜のこと。
三菱電機は、「圧力をかけて炊飯すると、圧力の影響で保水膜にムラができます。もちもちした食感でみずみずしさはありますが、柔らかくなりがちです。NJ-AW109は、圧力をかけずに大火力で一気に炊き上げるので、保水膜がムラなく均一に形成されます。そのためみずみずしく、粒感のある食感に仕上がるのです」といいます。
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保水膜の滑らかさが違いますね
冷めてわかるお米の「真価」
保水膜にムラがないということは、ご飯のおいしさをしっかり閉じ込めているということ。その味を確かめるべく、NJ-AW109で炊いたあと、冷ましたご飯をいただきました。
冷めたご飯なので香りがしないものと思っていたのですが、NJ-AW109で炊いたご飯は甘い香りがきちんと残っています。食べてみると、お米の粒とハリがしっかりしていて、噛んでいくと甘みが口の中いっぱいに広がります。
これは、保水膜がご飯のおいしさを閉じ込めているから。冷めてもこれだけおいしいなら、おにぎりやお弁当などに最適でしょう。温かいうちは粒がしっかりしているので、丼にすればおかずの味をしっかりと受け止めてくれそうです。
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TKG(たまごかけごはん)は、卵×こしょうの組み合わせがオススメとのこと。ご飯によく卵が絡み、こしょうがよいアクセントになっておいしい!!
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バターと醤油でいただくのも絶品です
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保水膜にムラがあるご飯だと、冷めたときに粒がまとまって団子のようになってしまいますが、NJ-AW109で炊いたご飯は冷めても粒立ちがよいので、お弁当でもおいしく食べられそうです
歯ごたえ重視の人にオススメ
繰り返しになりますが、NJ-AW109で炊いたご飯は、しっかり粒感と歯ごたえがあり、噛むほどに甘みを感じます。シャッキリとしたご飯が好きな人にオススメです。玄米や麦飯などのメニューも豊富なので、健康志向の人にもよさそう。卵かけご飯も、お米の1粒1粒に卵が絡んでおいしかったので、TKG(たまごかけご飯)ファンにもオススメですよ。
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10月1日発売のNJ-AW109。価格はオープンで、ビックカメラでの価格は12万1850円(税別)だった
