SBIホールディングス株式会社の子会社で電子決済等代行業を営むSBI Ripple Asiaは10月4日、同社が事務局を務める「内外為替一元化コンソーシアム」において、参加銀行と共同開発したスマートフォン用送金アプリ「Money Tap」を、住信SBIネット銀行、スルガ銀行、りそな銀行と接続し、提供開始した。

「Money Tap」は、銀行口座から銀行口座へ、接続している銀行であれば自行内・他行あてを問わず、24時間365日いつでも直接送金が可能なアプリ。入出金の手間や手数料が発生するチャージ型のウォレットアプリと異なり、接続先銀行に口座を所有かつインターネットバンキング登録済みであれば、銀行口座間の即時決済が可能。

  • 「Money Tap」の仕組み

送金先の指定については、銀行口座番号に加え、携帯電話番号やQRコードを用いた送金機能も提供しており、指紋などの生体認証と組み合わせることで、ユーザーエクスペリエンス(UX)とセキュリティの両立を図っている。

Money Tapアプリのダウンロードや登録は無料だが、送金にかかる手数料は各銀行が個別に設定する。住信SBIネット銀行、スルガ銀行、りそな銀行は、Money Tapが可能とする1回3万円、1日10万円までの送金については、自行内・他行あてを問わず、送金手数料を無料とする。

戦略的な送金手数料を設定することで、これまで銀行振り込みが行われる機会が少なく、現金でのやり取りが主体を占める少額送金についても、キャッシュレス化を促進するとしている。