ウォッチガード・テクノロジー・ジャパンは9月20日、「Trusted Wireless Environment Framework(高信頼性な無線LANフレームワーク)」を新たに発表した。

新フレームワークは、企業やソリューションプロバイダが無線LANサービスの構築に利用できるガイドラインとなり、高いパフォーマンス、スケーラブルな管理、実証済みのセキュリティを包括的に提供するという。

パフォーマンスに関しては、無線LAN環境におけるユーザー接続数やクライアント密度に必要となるパフォーマンスを確保するために、セキュリティを犠牲にすべきではないと同社は指摘。

スケーラブルな管理については、容易な設定と管理により、規模や複雑性に関係なく無線ネットワーク全体を制御する必要があり、単一のインタフェースから無線LAN環境およびユーザーの安全を守ることが重要だという。

実証済みの包括的なセキュリティに関して、多くのベンダーは無線LANソリューションで提供するセキュリティ機能に曖昧な点があるとの認識を同社は示している。

後述の無線LANにおける6つの脅威カテゴリに対する自動保護機能を提供し、正規の外部アクセスポイント(AP)の同一空間内での運用を可能にするとともに、ユーザーによる不正なWi-Fiアクセスポイントへの接続を制限できるソリューションを構築するべきだとしている。

なお、無線LANにおける6つの脅威カテゴリは、不正アクセスポイント、不正クライアント、隣接AP、アドホックネットワーク、悪魔の双子攻撃AP(スプーフィングされたSSID)、構成ミスAPを指す。

信頼性の高い無線LANを構築することで、ビジネスに必要なパフォーマンスとスケーラビリティを獲得すると同時に、無線LAN環境特有のサイバー攻撃への防御能力も確保できるという。