Microsoftが提供している検索サービス「Bing.com」は世界中のデータセンターに配置されている数千のサーバを使って動作しているクラウドサービスだ。Microsoftは8月20日(米国時間)「Bing.com runs on .NET Core 2.1!|.NET Blog」において、Bing.comを.NET Core 2.1で実行するようにしたことでパフォーマンスの向上を実現したと伝えた。
Bing.comのフロントエンドスタックは主にMVCパターンで開発されており、ビジネスロジックはC#を使ってデータモデルとして記述、ビューロジックはRazorで記述されている。もともとBing.comは.NET Framework上に構築されていたが、Microsoftはパフォーマンスの向上とデプロイの簡素化などを目的として最近ベースプラットフォームを.NET Frameworkから.NET Coreへ移行したとしている。
.NET Core 2.1はランタイムおよびライブラリのすべての領域でパフォーマンスが大幅に改善されている。上記のグラフは過去数カ月における内部サーバのレイテンシーを表したものだが、.NET Core 2.1がデプロイされた2018年6月2日以降、一気にBingの内部サーバのレイテンシが低下していることを確認できる。これは34%の高速化を意味しているという。