Samsung Electronicsは8月9日 (米国時間)、米ニューヨークで開催したイベント「Samsung Galaxy UNPACKED 2018」において、スマートスピーカー「Galaxy Home」の開発および音楽サービス大手Spotifyとの提携を発表した。
Galaxy Homeは、オーディオ性能重視で設計された音楽向けのスマートスピーカーだ。イベントで紹介された映像では、スピーカーのトップに、2016年にSamsungが買収したHarman International傘下のAKGの文字が光っていた。Samsungのデジタルアシスタント「Bixby」が統合されており、スピーカートップに操作ボタンが用意されているが、Bixbyとの音声インタラクションがメインの操作方法になる。
Galaxy HomeはSamsungのコネクテッドデバイス構想において、リビングルームやキッチンにBixbyを広げる役割を担い、スマートホームデバイスのコントロールにも対応する。BixbyがつなぐSamsungのデバイス群のエコシステム拡大にはパートナーや開発者の協力が不可欠であり、Galaxy Homeの詳細についてはSamsung Developer Conference 2018で説明するとしていた。
Spotifyとの提携を通じて、SamsungはGalaxy Homeを含む同社のデバイスでSpotifyを統合的にサポートする計画だ。たとえば、Galaxy HomeやSamsung Smart TV、モバイルデバイスのセットアップ・プロセスにSpotifyアプリへのリンクが組み込まれ、ユーザーは簡単なステップでSpotifyを使用し始められる。
さらにSpotifyのアカウントとSamsungのアカウントを連係させ、Samsungのデバイス間で、これまで以上にシームレスにSpotifyを利用できるようになる。たとえば、通勤中にGalaxyスマートフォンで聞いていたSpotifyの音楽を、自宅に戻ったら再生途中のところからGalaxy HomeやSamsung Smart TVに再生を切り替えるというようなことが可能。モバイルアプリをリモコンに、スマートTVやスマートスピーカーでの音楽再生をコントロールする「Spotify Connect」も、Spotifyアプリを開かずにGalaxyデバイスのロックスクリーンから操作できるようになる。
さらにSamsung Musicと共にSpotifyがBixbyに統合され、音楽に関するユーザーとのやり取りで、非Spotifyユーザーを含む全てのユーザーに、BixbyがSpotifyのライブラリからの曲やプレイリストを紹介するようになる。