Threadripper 2990WXをフルで使うなら液冷推。写真で見る対応クーラー

事前説明会では、同時にCPUクーラーの展示も行われた。何れもThreadripper 2のXシリーズ/WXシリーズに対応ということで、写真のみであるが簡単に紹介する。

まずはComputexでも示された、Cooler Masterとの共同開発の空冷ヒートシンク(Photo11,12)。そのCooler Masterは他にも空冷のMASTERAIR MA621P TR4 Edition(Photo13)やMASTERLIQUID ML360 RGB TR4 Edition(Photo14)などを展示していた。

  • Photo11:写真では激しく光って見えるが、実際は穏当な光りかたである

  • Photo12:後方から。ただケースに入れるとこのアングルで見えることは普通ないわけで、なんとなく光らせる意味が無い気がするのだが

  • Photo13:標準ではデュアルファン構成だが、オプションでもう1つファンを追加できる

  • Photo14:現時点ではCoolerMasterのサイトに情報はなし。といってもすでにML120/ML240はラインナップされており、これは3連ファン構成の360mmラジエターにTR4用のアタッチメントを取り付けたものと思われる

空冷繋がりでは、NoctuaのNH-U14S TR4-SP3(Photo15)、ARCTICのFreezer 33 TR(Photo16)、PC CoolerのGI-R68X(Photo17)などが展示されていた。

  • Photo15:Noctuaのロングセラーモデル。TDP Guideでは180W+OCという表現になっていて、WXシリーズがフルに利用できるのかはちょっと心配

  • Photo16:こちらもTDPは200Wまでに対応となっている。ただこれは第1世代Threadripperにあわせて登場した製品なので、実際はもう少し上までいけるのかもしれないが

  • Photo17:こちらもTDPは公称180W対応

水冷についてはekwb(多分)のRGB240(Photo18)やCorsairのH150i Pro(Photo19)、EnermaxのLIQTECH 240 TR4 II(Photo20)、LIQTECH 360 TR4(Photo21)などが展示されていた。

  • Photo18:説明が無かったので確信はないのだが、RGB240をベースにTR4用のウォーターブロックを付けて、ついでにロゴを張った模様。この後ろにはRGB360の箱も展示されていた

  • Photo19:360mmラジエター構成

  • Photo20:リンク先は初代のLIQTECH 240。ウォーターヘッドの加工がちょっと異なっている。ラジエターは240mmだが、コアが厚め

  • Photo21:ラジエターを360mm幅にした以外はLIQTECH 240 TR4 IIと同じに見える。500WのTDPにも対応、というあたりがちょっと恐ろしい

今回展示されたものでThreadripper 2対応製品すべてというわけでもないし、第1世代Threadripper向けのものをそのまま持ってきた感じの製品もあるが、最大250WというTR4のTDP枠をフルに使おうとすると、とりあえず水冷は避けて通れない感じである。

おまけはこちら。ASUSのThreadripper Cooling Kit(Photo22)である。要するにVRM用のヒートシンクとアクティブクーラーで、特にWXシリーズ利用時にVRMの冷却を強化しようというものだ(Photo23)。

  • Photo22:ファンはそれほど大きくない

  • Photo23:装着した状態ではこんな感じ

ちなみにこのCooling Kit、無償で提供されるが、ASUSからではなくAMDからThreadripper 2の顧客に対して配布される形になるという話だった。もっともこれは米国での話なので、日本でどういう配布形態になるのかはまだ不明である。

極冷時OCのCineBenchで7618cb

事前説明会の最後を締めくくるのがこちら。いうまでもなく、ComputexでIntelが行ったデモへの対抗である。Intelはこのデモで、台の下にHAILEAの1KW水冷チラーを隠して冷却するという荒業でCineBenchで7334cbという数字を叩き出した。

この話は説明の際にもちょっと出てきて、デモ担当者と「これは空冷なんだよね?」「そう。台の下にクーラーは隠れてない(笑)」なんてやり取りもあったりしたのだが、逆に強制冷却すればIntelを破れるという自信はあったようだ。

会場には多数のRyzen Threadripper 2990WX搭載マシンが並んでいたが(Photo24,25)、これらとは別に2台の液体窒素冷却構成が用意され、液体窒素をじゃんじゃん投入しながらコア電圧モリモリにして動作周波数をあげていった(Photo26~31)。ちなみにコア電圧や動作周波数、メモリ速度などはThreadripper 2に対応した新しいRyzen MASTERで変更が可能である。

  • Photo24:Device ManagerのProcessorを展開すると、仮想プロセッサコアが64個並ぶ壮観な景色が

  • Photo25:Task Managerもこんな具合に。裏で処理処理負荷をかけて見せている。どうでもいいが、なぜBase Speedが3.6GHzと表示されるのだろう?

  • Photo26:こちらはASUSのマザーボードを利用。液体窒素を入れずに、ほぼ定格で動かしている状態?

  • Photo27:こちらはMSIのマザーボードを利用。まさに液体窒素を入れている最中

  • Photo29:フラッシュを焚かずに撮ると、こういうちょっと幻想的な風景に

  • Photo30:ただしどんどん液体窒素は蒸発してゆくので、最後の方はこんな具合にあんまり煙がでなくなる

  • Photo31:液体窒素を補充した直後。温度計が-70.3℃を示している

これで少しづつ電圧や動作周波数を上げながら、くり返しCineBenchを動かした(Photo32~38)の果てに、最終的に7618cbを記録した(Photo39)。こうした数字に意味があるかどうかは微妙なところであるが、潜在性能を示す上ではわかりやすい指標ではあるかもしれない。

  • Photo32:これはほぼ定格状態

  • Photo33:定格状態だと5212cb程度のスコアとなる

  • Photo34:少し電圧を上げて、動作周波数も引き上げた状態。まだPPT/TDC/EDC/PTCなどのパラメータは本格的にいじくる前だったと記憶する

  • Photo35:軽いOverclockで6000cbを突破

  • Photo36:これはもう一台の方で、もう少しOverclockを詰めた結果、6564cbを記録

  • Photo37:かなり突っ込んだチューニング中。コア電圧も1.4Vとなり、全コア4.35GHz駆動。ただまだゆとりが若干ある

  • Photo38:ついに7314cbに到達。5GHz駆動の28コアCore-X(もどき)にほぼ並ぶスコアに

  • Photo39:ただこの状態では結構安定性に欠けていたのは致し方ない

ということで、とりあえずThreadripper 2の概要をお届けした。肝心のパフォーマンスデータに関しては現在検証中なので、もう少しお待ちいただきたい。