いま急速に市場が広がるスマートスピーカーの軌跡をまとめる短期連載「スマートスピーカー関連ニュース一気読み」。スマートスピーカーの最新動向をまとめてお届けしています。今回は「2018年7月」編です。 |
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スマートスピーカーに関連して、7月でもっともホットなトピックと言えば、Amazonのディスプレイ付きスマートスピーカー「Echo Spot」の発売でしょう。
7月26日に発売されたこのモデル、日本では初となるディスプレイ搭載型ということで、7月中旬に行われたAmazonプライムデーで「Echo Dot」が2,980円という格安で販売された直後だったにもかかわらず、人気を集めたようです。「Echo Spot」の発売に併せて、画面表示に対応したスキルも多数リリースされ、ネット上では話題が盛り上がりを見せています。
またこれと時を同じくして、Alexaにミュージックアラーム機能が追加されました。これは「アレクサ、○○の曲で朝7時にアラームをセットして」といった具合に、任意の音楽をアラームとして利用できる機能です。
対象となるのは「Amazon デジタルミュージックストア」で購入した楽曲や「Amazon Music Unlimited」の楽曲で、Echo Spotを含むEchoシリーズで利用できます。このほか、日本語の単語やフレーズを44カ国語に翻訳できる、翻訳機能も新たに追加されています。
ちなみに、Amazon Musicアプリの新機能として、Bluetoothを経由せずにAmazon Echoへと音楽を直接配信できる「Alexa Cast」と、歌詞表示機能が追加されたのも、これらに関連したニュースといえます。とくに後者は、ディスプレイを搭載したEcho Spotの強みを活かす機能として、時期を合わせてリリースされたものと見られます。
Sonosのスマートスピーカーが今秋に日本上陸
Echo Spot以外に動きがあった新製品についてチェックしておきましょう。
まずアンカー・ジャパンからは、Googleアシスタントを搭載した「Zolo SonicG」が発売になりました。Google HomeやAmazon Echoと同様の筒型のボディながら、高さは93mmというコンパクトなボディが特徴です。同社はAmazon Alexa搭載の「Eufy Genie」も販売しているので、これで両陣営のスマートスピーカーをラインナップしたことになります。
また、欧米で著名なオーディオメーカーであるSonosのAmazon Alexa搭載スマートスピーカー「Sonos One」の日本上陸が決定したのも要注目です。同社は8月3日から日本向けサイトをオープンするほか、今秋からの発売に先駆けて「ビームス原宿」で先行販売を行うとのことですので、いち早く製品に触れたい方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
「Lenovo Smart Display」はもうじき日本発売か
もうひとつ、日本国内ではほとんど話題になりませんでしたが、今年1月のCESで話題になっていたGoogle Assistant搭載のスマートディスプレイのひとつ「Lenovo Smart Display」が、海外で7月下旬に発売されました。
ラインナップは、8インチの「Lenovo Smart Display 8”」(199.99ドル)と10インチの「Lenovo Smart Display 10”」(249.99ドル)の2製品で、前者は1,280×800ドット、後者は1,920×1200ドットと、タブレット並の解像度を持つことが特徴です。
動画の再生、ビデオ通話などの機能が使えることから、現行のスマートスピーカーに代わって主流になる可能性もあるスマートディスプレイだけに、その売れ行きだけでなく他社動向、そして日本への上陸はいつになるのか、気になるところです。