前回、Macでも最新のWindowsが問題なく動作することを紹介した。それでは実際にどのようにして動かせばいいのだろうか。今回はMacでWindowsを動かすために必要な準備や動かし方の違いなどについて説明しよう。

MacでWindowsを動かすには、まずWindowsのOSが必要だ。家電量販店のパソコンコーナーなどでWindows 10のパッケージを購入してきてもいいし、Microsoft StoreやAmazonなどのオンラインストアからダウンロード版を購入してもいい。Macの場合、現在は光学ディスクドライブが内蔵されていないので、パッケージ版を買うなら外付けのドライブを用意するか、USBドライブ入りの製品を選ぼう。筆者個人のオススメは、Microsoftからの直接ダウンロードでの購入。常に最新版がダウンロードできるので、後で再インストールする場合なども、大量のアップデートに泣かされなくて済むからだ。

気をつけたいのは、Windowsにはライセンスによって「通常版」「OEM版」「DSP版」があり、基本的に「通常版」しか使えないということ。また以前のバージョンの「通常版」Windowsを持っているなら「アップグレード版」も利用できるが、それ以外の場合は通常版を購入することになる。

ちなみに「OEM版」とは、メーカー製PCに最初からインストールされているもので、ライセンスはそのハードウェアに紐づけられているので、別のハードにOSをインストールすることはできない。また「DSP版」は主に自作PC向けに、特定のパーツ(CPUやマザーボード、メモリ、ドライブなど)に紐づけられて販売されるもので、格安なのだが、インストールするハードウェアにそのパーツが組み込まれている必要があり、故障などで失われるとライセンスも消滅してしまう。ちなみに、Mac本体を購入するときにDSP版Windowsを付けること自体は可能だ(ただし別のMacにインストールすることはできない)。

また、市販のWindows 10には「Home」と「Pro」がある。「Pro」のほうがより高機能だが、一般ユーザーが日常で使う範囲であれば「Home」のほうで十分だろう。もちろんきちんとした知識があり、必要であればPro版を選択しても、なんら問題はない。