大日本印刷(DNP)、JR西日本、ミライロの3社は7月19日、LINEを活用して移動時に困っているさまざまな人とそうした人のお手伝いをしたいというサポーターを結びつける「スマホで手助け」実証実験をJR大阪駅で実施すると発表した。

同実証実験は、段差などの障害物により、移動が困難になる高齢者、ベビーカー利用者、車いす利用者や、観光案内所などの駅施設や乗換ルートに迷っている訪日外国人や観光客などの「移動に困っている人」と、「手助けしたい人」をLINEを活用して結びつけるというもの。

  • 「スマホで手助け」の実験エリア

実施日は8月3日~8月31日で、実施場所はJR大阪駅改札外(中央コンコース、御堂筋南口~桜橋口付近)。

同実証実験の趣旨に参加する人は、「&HAND」のLINEアカウントにあらかじめ「友だち登録」 し、登録の際、自分が「手助けを必要とする側」か「手助けする側(サポーター)」を選択し、各項目を登録する。

「&HAND」LINEアカウントに友だち登録を行った人がJR大阪駅の実証実験エリアに入ると、「&HAND」のLINEアカウントから自動的に実証実験エリアに入った旨のメッセージが届く。

メッセージはLINE上のチャットボット(自動会話プログラム)で行われ、手助けが必要な場合、会話形式で質問に答えていくことで、移動のサポート依頼からサポーターとのマッチングまでが行える。

同エリアにいるサポーターは、同じくLINEのチャットボットを通じて、移動時に困っている人からの依頼を受け、サポートの意思を表示することで、移動時に困っている人がいる場所に誘導される。

なお、このチャットボットは、訪日外国人にも対応できるよう日本語と英語に対応している。