SBクラウドは7月12日、マシンラーニング(機械学習)とディープラーニング(深層学習)を使用する画像検索エンジン「Image Search(イメージサーチ)」を提供開始した。価格は、6万リクエストまでの場合で月額57万5000円(税別)。
SBクラウドは、2016年1月にソフトバンクと中国アリババグループが設立し、同グループの全ECサービスを支えるコンピューティングプラットフォーム「Alibaba Cloud(アリババクラウド)」を日本で展開している。
新エンジンは、同グループが独自に開発した画像検索エンジンとなり、中国のBtoCオンラインショッピングモール「天猫(Tmall)」やCtoCマーケットプレイス「淘宝(タオバオ)」で使用している。
淘宝では同エンジンの導入後、実際に取引に至ったユーザーの割合が15%向上し、毎日1700万人以上が画像検索を利用している。同エンジンの画像認識システムには、マシンラーニングやディープラーニングの技術を採用しており、商品画像を同エンジンにアップロードすると商品を識別するラベルを付与し、精度の高い画像検索が可能になるという。
同エンジンの導入により、短時間で的確に商品の検索が可能になり、購入意欲のある利用客が商品を見付けられず購入を断念することを防ぎ、スムーズでストレスのない購入体験を実現するとしている。
同エンジンの特徴として「マシンラーニングやディープラーニングを使用した精度の高い画像検索」「検索リクエストに対して数ミリ秒単位で応答するレスポンス」「100億以上の商品情報を登録することが可能な拡張性の高いインフラ」の3点を挙げる。機能としては「商品画像検索」「一般画像検索」の2点があるという。
商品画像検索は、商品に特化した画像認識機能となり、エンドユーザーが撮影してアップロードした商品画像と同一の商品や類似商品の画像を、サイトに表示できるとしている。
一般画像検索は、エンドユーザーが撮影してアップロードした画像を認識し、データベースの中から類似した画像を表示する機能。同機能はECサイト上での商品検索に加えて、写真共有サイトやSNSでの利用も可能という。