KDDIとウェザーニューズは7月6日、天候を予測して建設現場など屋外で働く作業員の安全管理を目的としたIoTクラウドサービス「KDDI IoTクラウド ~作業員みまもり~ +天候予測」の提供を開始した。

新サービスは、作業員が携行する気象センサで取得する気象情報と、ウェザーニューズが提供する1kmメッシュの超局地的気象予測モデルを組み合わせることで大雨などの悪天候を予測し、作業現場単位で事前にスマートフォンへアラームを配信する。

また、各作業現場における作業者の入場状況や気象アラームが可視化された管理画面を提供することで、オフィスで複数の現場を管理する作業管理者は、作業現場の気象状況を一元的に把握することが可能になるという。

  • サービス構成図

    サービス構成図

アラームの種類は、大雨、熱中症、強風、雷、低体温症、気象警報となり、作業現場での作業開始、終了時間の報告、および気象アラームの通知に対する作業続行、中止の状況判断をオフィスで複数の現場を管理する作業管理者へ報告することができる。新サービスで提供するIoTデバイスでは作業現場の温度、湿度、気圧、照度、紫外線、騒音を測定することも可能。

両社は2018年3月以降、メディアクリエイトコミュニケーションズの合計66の作業現場で、実際の屋外や高所での作業における実証実験を行い、期間中に約400件のアラームを通知して適切な作業判断に活用され、引き続き新サービスが利用されるほか、日本通信エンジニアリングサービス、協和エクシオ、サンワコムシスエンジニアリング、ミライトでも利用を予定。

さらに、実証実験で提供した大雨のアラーム機能に加え、作業現場でのニーズが高い熱中症、強風、雷、低体温症、気象警報 のアラーム機能を追加して提供する。

新サービスはアイレットがシステムを構築し「KDDI IoTクラウド API Market」上にウェザーニューズが提供する超局地的気象予測モデルのAPIを利用してサービスを提供している。

価格は、初期費用が12万円/契約、月額費用がプランA(1~30アカウント)は6万円、プランB(31~60アカウント)は10万円、プランC(61~90アカウント)は15万円。