シスコシステムズは5日、ソニー・ミュージックエンタテインメントとICTと活用した効率的なイベント運営や新たなファンサービス実現に向けて共同で検討・推進していくことで合意、7月からの乃木坂46の全国ツアーや8月中旬からの個別握手会でその取り組みを開始していくことを発表した。

人々がリアルに集いその瞬間を共有するライブイベント。空間に舞う光や音や映像など臨場感をさらに高める演出が欠かせない。シスコシステムズは、米Live Nation社のテクノロジーパートナーとして、数多くのアーティストの舞台裏を支えており、世界規模でファンを集めるU2のツアーJosha Tree Tourの裏側でもネットワークを中心としたシステムが重要な役割を担っていることをLive NationのCraig Evans氏が特設サイトの動画のなかで明かしている。多くのスタッフが映像や音声、会場の中の各種システム、すべてのエントランスに設置されたWiFiなどリアルタイムな運営が求められるライブ会場では安定したネットワークが欠かせないことがわかる。

6日からスタートする乃木坂46の東京公演では明治神宮球場と秩父宮ラグビー場でライブを同時開催するという試みを行うが、両会場のスタッフルームと運営本部それぞれをビデオコラボレーションツールの「Cisco Webex」、4K会議の統合機能を提供する「Cisco Webex Room」、ワイヤレスプレゼンテーションやホワイトボード機能も提供する「Cisco Webex Board」で常時接続。同時に進行するライブイベントの効率的な運営をサポートする。また、8月中旬から予定されている個別握手会では、メンバーとファンがボードを通して手書きのメッセージ交換を行うといった試みも予定されている。

  • イベント会場や握手会でのシステム概要(同社資料より)|

    イベント会場や握手会でのシステム概要(同社資料より)

同社はこれまでの日本のライブイベントにおけるネットワーク環境が会場に依存し、接続性やパフォーマンスにばらつきが生じがちであったことを指摘しており、今後は米国での経験やノウハウを活かした効率的なイベント運営や新しいファンサービスの実現をSMEとともに推進する旨を述べている。