動画撮影に向く望遠ズームレンズも欲しい
PCC4Kを手に入れたら、ぜひそろえておきたいのがレンズです。今回は、望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」と1.4倍のテレコンバーター「M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14」のセットモデル(実売価格は税込166,000円)を選びたいと思います。
個人的に、オリンパスのマイクロフォーサーズカメラ「OM-D E-M1 Mark II」を使っていて、純正の標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」を所有しています。しかし、もっと望遠域が欲しいと思っていたので、この組み合わせをチョイスしました。
実は、パナソニックのマイクロフォーサーズ用交換レンズも何本か持っているのですが、動画撮影にはオリンパスのレンズが向いていると感じています。というのも、ズームリングとピントリングの回転方向が映画用カメラや業務用ビデオカメラと同じで、直感的に操作しやすいからなのです。「リングの回転方向など、ただの慣れ」と思うかもしれませんが、人間工学的にいっても、素早くズームインするときは左回転の操作がしやすいとされています。
また、オリンパスのPROレンズは、ピントリングを前後にスライドさせるとオートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り替えられますが、この操作性も動画撮影向きだと感じます。今回紹介する40-150mmの望遠ズームレンズは、フードの格納と引き出しがワンタッチでできるギミックも備えており、コンパクトな動画撮影システムを構築するにはもってこいといえます。
メモリーカードもそろえれば、動画撮影の“沼”にはまりそう
最後に、60pの4K動画を記録するために、サンディスクのCFast 2.0対応メモリーカード「サンディスク エクストリーム プロ CFast 2.0カード」を用意したいと思います。実売価格は、128GB版でも税込53,800円とかなり高価なのですが、これがないことには記録ができないので、無理をしてでもカメラと同時に買っておきましょう。
これだけの機材をそろえれば、劇場映画と同じ画質の動画撮影ができるようになります。しかし、いざ本格的な撮影をしようとなると三脚もレベルアップしたくなるし、フィルター類も欲しくなってしまいます。写真撮影と同様に、動画撮影の“沼”もかなり深いんです。みなさんも、沼に片足を入れるからにはそれなりの覚悟が必要かもしれません!
■吉村カメラマンが選んだアイテム
- Blackmagic Design「Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K」(税込160,000円)
- オリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」+「M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14」(税込166,000円)
- サンディスク「サンディスク エクストリーム プロ CFast 2.0カード 128GB」(税込53,800円)
合計…税込379,800円