タクシー配車アプリ「全国タクシー」を展開するJapanTaxiと、クラウド型タクシーコールセンターサービスを展開する電脳交通は6月18日、資本業務提携契約を締結したと発表した。

今回、JapanTaxiが開発したソフトウェア・ハードウェアなどを電脳交通が地域に合わせて販売・運用することで、都心・地方を問わず日本全国に世界一のタクシー乗車体験を提供するという。全国タクシーアプリでは、電脳交通がクラウド型タクシー配車サポートを行う中小規模タクシー会社に対して、全国タクシーへの加盟が手軽・簡単になるように提案・運用を実施する。

これににより、タクシーに乗車する利用客によるスマホからの配車が可能になることに加え、タクシー会社にとっては新たな注文チャネルとなる。

すでに、徳島県の「宝タクシー」と「吉野川タクシー」、愛媛県の「前道後タクシー」の計3社がこのサービスを活用しおり、従来の、自宅から病院へなどの定期的な予定に合わせた移動をする、いわば常連の利用客ではない、県外旅行者などからの配車リクエスト増加したという。

また、現状都内を中心に展開しているツール「広告タブレット」は利用客が乗車した際にタクシー車内で広告を配信し、決済も可能としている。今後の全国展開に向け、中小規模タクシー会社へハードウェア販売を行うほか、電脳交通が拠点を置く徳島県を中心に地域に根付く企業に向けて、広告タブレット内で配信される広告コンテンツへの広告出稿提案を行っていく。

取り組みの一環として、6月18日から徳島県で広告タブレットの試験運用を行い、徳島市内を走る吉野川タクシーのタクシー車両3台にタブレットを設置し、2週間テスト運用を行い、搭載車両を増やしていく予定だ。