ソフトバンクとAI(人工知能)関連技術を開発するカタリナは5月14日、IoTおよび映像AI技術の分野で業務提携契約を締結したと発表した。

IoTビジネスでは、各種センサから取得されるビッグデータと、カメラなどから取得される映像・画像データを組み合わせたディープラーニングの活用により、高度な課題を解決していくニーズが今後ますます増加すると想定されているという。

AIを活用した映像解析でユニークな技術を持つカタリナはマイクロコンピューター上で動作するコンパクトな組み込みディープラーニング技術を開発しており、低コストでAI機能を実装したIoTデバイスの開発を可能としている。

同技術の活用により、例えば観光地では公共車両に設置したセンサの情報と、定点カメラの映像データに映る人や車両の情報を組み合わせて、低コストかつ、より精度の高い渋滞状況や観光流動の予測をできるという。

そのほか、建設現場では生体センサから得た作業者の状態と、カメラ映像から得た情報を組み合わせることで、複合的な情報の把握が可能となり、ディープラーニングを活用すると、IoTビジネスに高い付加価値を与えられるとしている。

両社は、ソフトバンクが提供する通信環境およびIoTプラットフォームと、カタリナが開発するディープラーニング技術を組み合わせて、今後さまざまなAIソリューションを共同検討・開発していく方針だ。なお、2018年1月にカタリナが実施した第三者割当増資をソフトバンクが引き受け、資本提携している。