健康管理やストレスチェック、睡眠改善からリハビリなど、健康に関する最新のIT技術やデジタル機器、サービスを紹介するイベント「ヘルスケアIT」が東京ビッグサイトで開催され、国内外から100社近い企業が出展しました。2018年のキーワードは、リモート、IoT、VR、AIなどの技術。スタートアップだけでなく大手企業からの参入も増え、モバイルやゲーム業界との融合が進んでいるのも特徴でした。
自分に必要な栄養素は? 尿を送ってスマホで確認
自宅にいならが健康管理ができるサービスが増えていますが、ビタノートは、「尿を送るだけで栄養状態がわかるパーソナル栄養検査」と、その結果にあわせて不足する栄養素を補うサプリメントを郵送してくれるサービスを展示していました。
検査コースは15項目の栄養素が調べられるベーシックなものとアスリート向け、妊婦向けの3つがあり、送られてきたお洒落なパッケージの中に入っているキットで採取した尿を送り返すと1~3週間後にスマホやパソコンのマイページで結果を確認できます。
検査料金は7,500円(税別)からで、1~6カ月毎に検査する定期コースもあり、郵送料は料金に含まれています。また、サプリメントは別料金になっていて1回あたり(約1カ月分)4,980円でオーダーでき、体調や結果が気になる時にだけ利用できるので無駄がありません。たとえば、マラソン大会に出場するのにあわせてアスリート向けを利用するということもできます。サービス開始から約1年が経過していますが、自身の栄養バランスが可視化できるところが利用者に好評だということです。
AIで個人ごとのトレーニング・健康管理をアドバイス
様々なセンサーを使って健康状態を可視化する技術はソニーも力を入れているようです。
ソニーモバイルコミュニケーションズではIoTサービスの一環としてデジタルヘルス市場に参入しており、会場では顔にあてるだけで水分量や肌の調子が記録できるデバイス「BeautyExplorer」や、独自の食事画像解析技術を使った「Work Performance Plus」などを展示。
中でも2017年から法人向けに展開しているパーソナルヘルスケアサービス・プラットフォームの「Fit with AI Trainer=FAIT(ファイト)」は、記録データをクラウドで管理してAIで分析し、ユーザにあわせた最適なトレーニングや健康管理をアドバイスするサービスで、太ももに巻いて座ったまま運動状態を記録できるアクティビティトラッカーが展示されていました。