数あるノートPCのなかでも、とにかくパフォーマンスを追求したPCこそ、ゲーム用途に使うゲーミングPC。その性能の高さゆえ、ゲーム以外でも、高性能が必要な用途に幅広く使えることが特徴です。

ゲーミングPCと一口に言っても、実はさまざま。極限を追い求めるプレイのためのマシンもあれば、快適なゲームプレイを実現しつつもコストパフォーマンスはしっかり意識したマシン、あるいはビジネス現場に持ち出せるマシンもあります。今回は特徴的な6つのハイエンドゲーミングPCを紹介します(紹介は順不同。価格は5月1日時点のものです)。

ゲームもビジネスも最高の環境に - Razer「Blade Stealth」

  • Blade Stealth(RZ09-02393E32-R3U1)

高性能なゲーミングPCは仕事に十分使えるスペックを持ちながら、カッコよすぎるデザインゆえ、会社には持って行きづらいという人も多いでしょう。そんなユーザーに注目してほしいのが、Razerの「Blade Stealth」です。

今回取り上げるゲーミングPCのなかでは最小・最薄・最軽量ながら、第8世代Inltel Core i7採用、画面解像度は高精細な3,200×1,800ドットで、ゲームの美麗な画面がストレスなく動く、まさにホビーとビジネスを高水準で両立したマシンです。

キーボードはすべてのキーで個別にバックライトを1,680万色で光らせられる「RAZER CHROMA」に対応。配色の無限に等しい組み合わせでカスタマイズでき、キーごとに経過時間で色をゆっくり変化させたり、キーストロークで色を変える設定も可能です。もちろん、仕事中はオフにしたり、1色の光で統一し、余計な人目を引かないようにもできます。

Razerといえば、真っ黒いボディに緑の蛍光色でヘビをあしらったロゴも印象的です。昼間はビジネスでPCを持ち歩いて使い、帰宅したら同じPCで趣味のPCゲームに没頭したい。あるいは出先のホテルでも、しっかりしたゲーム環境でプレイしたい。そんなニーズにはうってつけの一台といえるでしょう。

製品名 Blade Stealth(RZ09-02393E32-R3U1)
量販店価格 239,740円前後(税込) ※5月1日時点
OS Windows 10 Home 64bit
CPU Core i7-8550U(1.8~4.0GHz)
メモリ 16GB
グラフィックス Intel UHD Graphics 620
ストレージ SSD 512GB
光学ドライブ
ディスプレイ/タッチパネル 13.3型(3,200×1,800)/○
有線LAN
無線LANとBluetooth IEEE802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.1
センサー 不明
主なインタフェース Thunderbolt 3(USB type-C)×1、USB 3.0×2、HDMI出力×1、92万画素カメラ、ヘッドホンマイクジャック×1
バッテリ駆動時間 不明
本体サイズ/重量 W321×D206×H13.8mm/約1.35kg

ライトゲームからビジネスまで、幅広く使えるコスパPC - 「Dell G7 15」

  • Blade Dell G7 15

「Dell G」は、デルが海外で2018年4月上旬に発表した新製品ブランド。製品名のGは、「GameのGだけでなく、GraphicのG」ということで、カジュアルゲーマーからベビーゲーマーまで幅広い層をターゲットとして、かつ動画編集などもできるビジネス向けPCとしても考えられています。

「Dell G7 15」は、シリーズ最上位となるハイエンド製品群です。デザインは一見普通の15.6型ノートPCで、天板や側面はホワイト。あえてゲーミングPCらしくせず、ビジネスにも使えるデザインが採用されました。

しかしその中身は、全モデルでNVIDIA GeForce GTX 10シリーズを採用し、ストレージには大容量SSDが選択できるなど、お手ごろな価格ながら快適な使い勝手を実現しています。ここでは、Max-Qデザイン対応の薄型・高性能モデル「Dell G7 15プラチナ・256GB SSD+1TB HDD・GTX 1060搭載 VR」をピックアップしました。

製品名 Dell G7 15プラチナ・256GB SSD+1TB HDD・GTX 1060搭載 VR
直販価格 169,980円(税込) ※5月1日時点
OS Windows 10 Home 64bit
CPU Core i7-8750H(2.20GHz)
メモリ 16GB
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1060
ストレージ 256GB SSD+1TB HDD
光学ドライブ
ディスプレイ/タッチパネル 15.6型(1,920×1,080)/―
有線LAN 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応
無線LANとBluetooth IEEE802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 5.0
センサー 不明
主なインタフェース Thunderbolt 3(USB type-C)×1、USB 3.1×3、HDMI出力×1、2-in-1 SD/MicroMediaカードリーダー、720p Webカメラ、ヘッドホンマイクジャック×1
バッテリ駆動時間 不明
本体サイズ/重量 W389×D274.7×H24.95mm/約2.63kg

キー操作の快適さにこだわるFPSプレイヤー向けPC - ASUS「ROG STRIX SCAR Edition」

  • ROG STRIX GL503VS SCAR Edition

FPS系の対戦ゲームは、勝ち負けがはっきりしている上にスペックの差が勝負に影響しやすいため、PC選びもシビア。とはいえ、ゲーム入門者だとどこまでこだわったものか難しいところです。

そんなユーザーにオススメしたいのが、ASUSの「ROG STRIX GL503VS SCAR Edition」。ゲーミングPC「ROG STRIX」シリーズのなかでも、FPSに最適化されたモデルで、軍事の世界で名銃と名高いアサルトライフル「FN SCAR」をイメージしてデザインされています。

液晶ディスプレイは、高速144HzリフレッシュレートでNVIDIA G-SYNCに対応し、敵のすばやい動きを見逃しません。上下左右170度の広視野角に加え、sRGB 100%、Adobe RGB 75.79%、NTSC 72%の広色域で、臨場感あふれるリアルな画面描画を実現しています。

「ASUS Aura」対応のイルミネートキーボードは、WASDキーに指を置いたままでも押しやすい形状のスペースキーが独特。ゲームの操作性向上やマシンの状態確認、冷却ファンへのブーストの制御などが可能なアプリ「ROG Gaming Center」もプリインストールされています。もちろん、VR READY。入門者ならずともFPS好きなら注目したい一台です。

製品名 ROG STRIX GL503VS SCAR Edition
量販店価格 251,570円前後(税込) ※5月1日時点
OS Windows 10 Home 64bit
CPU Core i7-7700HQ(2.8~3.8GHz)
メモリ 16GB
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1070
ストレージ SSD 256GB+HDD 1TB
光学ドライブ
ディスプレイ/タッチパネル 15.6型(1,920×1,080)/―
有線LAN 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応
無線LANとBluetooth IEEE802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.1
センサー
主なインタフェース Thunderbolt 3×1、USB 3.0×4、HDMI出力×1、miniDisplayPort×1、LAN(RJ-45)×1、92万画素カメラ、ヘッドホンマイクジャック×1、SD(SDXC/SDHC)メモリーカードスロット×1、盗難防止ロックスロット×1、
バッテリ駆動時間 2.9時間
本体サイズ/重量 W384×D262×H25.4mm/約2.5kg

Max-Qの薄型デザインにGTX 1080を搭載 - 日本エイサー「Predator Triton 700」

  • Predator Triton 700 PT715-51-A73Z

機能性能を追求するゲーミングPCのイメージにふさわしいノートPCの1つが、日本エイサーの「Predator Triton 700」シリーズです。薄型軽量なゲーミングノートPCを実現する「Max-Q Design」を採用したNVIDIAのハイエンドGPU、GeForce GTX 1080の搭載により、本体の厚さは18.9mm、重量は2.45kgにおさえています。

バッテリ駆動時間が2時間と短いため、がっつりモバイルプレイとはいきませんが、友人宅やイベント会場などにACアダプタを持参してプレイするといったときに重宝する仕様となっています。

基本性能は非常に高く、Acer TrueHarmonyとDolby Atomsによる迫力の音声再生も可能。「GEARS OF WAR4」や「ファイナルファンタジーXV」など有名タイトルの推奨モデルでもあります。また、Acer Windows Mixed Reality推奨スペックに準拠しており、Windows Mixed Reality ヘッドセットを導入して、ゲームの世界に飛び込んだかのようなVR体験も可能です。

なお、量販店でも取り扱っていますが、受注生産となっているので注意してください。

製品名 Predator Triton 700 PT715-51-A73Z
量販店価格 539,780円前後(税込) ※5月1日時点
OS Windows 10 Home 64bit
CPU Core i7-7700HQ(2.80~3.80GHz)
メモリ 32GB
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1080 with Max-Q Design
ストレージ SSD 1TB
光学ドライブ
ディスプレイ/タッチパネル 15.6型(1,920×1,080)/―
有線LAN 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応
無線LANとBluetooth IEEE802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.1
センサー
主なインタフェース USB 3.1 Gen2 Type-C×1、USB 3.0×3(内1つは電源オフUSB充電機能付き)、USB 2.0×1、HD Webカム、Thunderbolt対応HDMI出力×1、HD Webカメラ、LAN(RJ-45)×1、ヘッドホン/スピーカージャック×1、マイクジャック×1、SDメモリーカードスロット×1
バッテリ駆動時間 2時間
本体サイズ/重量 W393×D266×H18.9mm/約2.45kg

2基のGTX 1080、3基の1TB SSD、4K対応17.3型のモンスター - マウスコンピューター「G-Tune NEXTGEAR-NOTE」

  • G-Tune NEXTGEAR-NOTE i71130PA1-SP

「妥協という言葉を知らない」。まさにそんな形容がふさわしい、最高峰を追求したマウスコンピューターのゲーミングPCブランド「G-Tune」の「NEXTGEAR-NOTE i71130」シリーズです。高速な1TB PCIe Gen3 SSDを3基も搭載するハイエンドモデルに焦点を当ててみましょう。

CPUは第8世代Intel Core i7-8700K、メモリはDDR4 64GBの贅沢な容量。2基のNVIDIA GeForce GTX 1080をSLI構成で載せており、NVIDIAの表示技術「G-SYNC」もサポート。動きの速いゲーム画面でも、ティアリングやカクつきを抑え、17.3型の広大な画面いっぱいに4K解像度で滑らかに映し出します。また、外部ディスプレイを3台まで接続でき、本体を含めて最大4画面の4K出力も可能です。

キーボードを柔軟にカスタマイズでき、マルチキーロールオーバー(Nキーロールオーバー)にも対応。アプリケーションの起動や入力テキストを任意のキーに割り当てたり、特定キーを無効にしたりできるほか、これらの設定を12個のプロファイルに保存できます。ゲーミング向けのネットワークコントローラ「Killer E2400」も搭載。ヘビーゲーマーはもちろん、VR/ARなどのコンテンツ制作者も納得して導入できる一台です。

製品名 G-Tune NEXTGEAR-NOTE i71130PA1-SP
直販価格 699,800円(税抜) ※5月1日時点
OS Windows 10 Home 64bit
CPU Core i7-8700K(3.70~4.70GHz)
メモリ 64GB
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1080
ストレージ SSD 1TB×3
光学ドライブ
ディスプレイ/タッチパネル 17.3型(3,840×2,160)/-
有線LAN 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応×2
無線LANとBluetooth IEEE802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.2
センサー 指紋(Hello対応)
主なインタフェース USB 3.1 Type-C×2(Thunderbolt 3対応)、USB 3.0×5、HDMI出力×1、mini DisplayPort×2、S/PDIF×1(ヘッドホン出力と共用)、100万画素カメラ、LAN(RJ-45)×2、ヘッドホン出力×1、マイク入力×1、ラインイン×1、ラインアウト×1、SD(SDHC、SDXC、MMC)メモリーカードスロット×1、盗難防止ロックスロット×1
バッテリ駆動時間 2.2時間
本体サイズ/重量 W428×D308×H49.4mm(突起部含まず)/約5.6kg

未来感たっぷり、コスパに優れた高性能ゲーミングPC - エムエスアイコンピュータージャパン「GP62MVR 7RFX-1223JP」

  • GP62MVR 7RFX-1223JP

性能を追求するあまり、高価格になりがちなゲーミングPC。もっと割安にそろえたいけれど、できるだけ妥協したくない……。そんなユーザーに注目してほしいのが、CPUに第7世代Intel Core i7を採用したエムエスアイコンピュータージャパンの「GP62MVR」です。

キーボードは、キートップに「Silver Liningプリント」を施した、SteelSeries製マルチカラーLEDバックライト内蔵日本語キーボード。各キーがマルチカラーで光り輝く、未来感たっぷりのギミックが魅力の1台です。グラフィックスはGeForce GTX 1060、1TBのHDDとM.2 SATA3接続の256GB SSDのストレージ。3DゲームやVRコンテンツも快適にプレイできます。

ゲーミング用ネットワークコントローラ「Killer E2400」を搭載し、有線LAN利用時のネットワーク帯域や速度が設定可能。システム管理ソフト「Dragon Center」やサウンド管理ソフト「Nahimic 2+」、SteelSeriesのデバイス設定ソフト「SteelSeries Engine 3」などもプリインストールしています。

製品名 GP62MVR 7RFX-1223JP
量販店価格 199,580円前後(税込) ※5月1日時点
OS Windows 10 Home 64bit
CPU Core i7-7700HQ(2.8~3.8GHz)
メモリ 16GB
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1060
ストレージ SSD 256GB+HDD 1TB
光学ドライブ
ディスプレイ/タッチパネル 15.6型(1,920×1,080)/不明
有線LAN 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応
無線LANとBluetooth IEEE802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.2
センサー 不明
主なインタフェース USB 3.1 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×2、USB 2.0 Type-A×1、HDMI出力×1、LAN(RJ-45)×1、92万画素カメラ、Mini DisplayPort×1、ヘッドホン出力(S/PDIF光兼用)×1、マイク入力×1、SD(SDHC、SDXC)メモリーカードスロット×1
バッテリ駆動時間 不明
本体サイズ/重量 W383×D260×H22~29mm/約2.2kg