• 米Logitech G 製品ポートフォリオマネージャーのChris Pate(クリス・ペイト)氏と新製品のキーボード「G512」(左)、同じく新製品のスピーカーシステム「G560」サブウーファー(右)。なお、氏が左手だけで持っているサブウーファーはひとつで約5.5kgです

ロジクールは25日、ゲーマー向けのメカニカルキーボード「G512」と、ゲーミング製品「ロジクールG」では新カテゴリとなるゲーミングスピーカー「G560」を発表しました。

価格はオープンですが、直販価格はG512が15,880円(税別)、G560が27,250円(税別)となっています。G512は5月24日、G560は5月15日に発売します。

  • ロジクール G512 CARBON RGBメカニカル ゲーミング キーボード。タクタイル型スイッチと、リニア型スイッチの2種類をラインナップします。製品そのものは見掛け上違いはなく、裏の製品シールを見るか、実際に打鍵してみないと違いはわかりません

  • ロジクール G560 LIGHTSYNC PC ゲーミングスピーカー。製品名が示すように、同社の発光機能「LIGHTSYNC」による「光るスピーカー」です

  • ロジクール アシスタントクラスターカテゴリーマネージャーの塩谷一生氏

  • ロジクールのゲーミング製品の変遷。2005年にゲーミングマウスのGシリーズを出し、2013年にロジクールGとしてゲーミングブランドとして独立しています

プロゲーマーの反応を活かしたデバイス開発

今回お披露目された新製品については、米国本社から来日した、米Logitech G 製品ポートフォリオマネージャーのクリス・ペイト氏が説明しました。ロジクールがゲーミングブランド「ロジクールG」をスタートしたのは2013年でしたが、25年前からゲーミングチームが発足しており、「ゲームをプレイする方々と協力しながらより良い製品を出すようにしている」と自社のゲーミング製品を解説しました。新製品を発売する前には、プロゲーマーにサンプルを渡してフィードバックを得ているといいます。

  • 米Logitech G 製品ポートフォリオマネージャーのChris Pate(クリス・ペイト)氏

  • Logicoolは優れたワイヤレス技術に加えプロゲーマーとのコミュニケーションを行う事でより優れた製品を発売しています

独自のRomer-Gスイッチが進化。内蔵ライトもフルカラーに

新しいゲーミングキーボード「G512」は、従来好評だったという「G413」を改良して新しい機能を加えたもの。従来通り、トップパネルに航空機で使うようなグレードのアルミニウム合金を使用して、高い耐久性と重量感(1,020g)を出しています。

大きく変わったのはスイッチです。ロジクールのゲーミングキーボードはアルプス スイッチアンドデバイスと共同開発した独自のキースイッチ「Romer-G」を採用しています。

今までは、いわゆる「茶軸」と呼ばれているメカニカルキースイッチに相当する「Romer-G タクタイル」だったのですが、今回、このタクタイルタイプに加えて、リニアな入力感の「Romer-G リニア」スイッチ搭載モデルが追加されました(こちらはいわゆる「赤軸」に相当します)。どちらも平均押下圧45gですが、微妙なフィールの差があり、好みで選ぶことができるようになりました。

またキーボードバックライトはRGBのフルカラー対応となり、発光機能LIGHTSYNCに対応したゲームであれば、ゲームシーンに応じて自動で発光。また、キーごとの発光設定も可能です。

  • G512は前身であるG413のアルミニウム合金ボディを受け継ぎつつ、Romer-Gのリニア版も加えています。ロジクールの岸氏によると「タクタイルも(従来のものから)微調整が入っているようだ」とのこと

  • 左が従来のRomer-G タクタイル版の加重グラフ。最高55gの力を入れると1.5mmでスイッチが入る構造です。新型のRomer-G リニアはスムーズに入力を受け止めます。好みがあるので、店頭でフィールを確認するのがよろしいようです

  • Romer-Gキースイッチはゲーミングキースイッチとして新たに設計されたもので、LEDライトが中央にあるのが特徴です。このためキーの光り方が、キーキャップを着けた外側から見ても均等に光るという利点があります