TISインテックグループのTISは4月25日、リテール決済ソリューション「PAYCIERGE」のセキュアなクラウド基盤を、運用業務も含めたサービス「ROUNDAHEAD」シリーズとして提供すると発表した。

第1弾のサービスとして、金融機関のオープンAPI導入を支援するクラウド型APIマネジメント基盤サービス「ROUNDAHEAD for API」を提供する。

「ROUNDAHEAD for API」は、APIを公開するためのAPIゲートウェイや公開したAPIを管理するAPIマネージャーに加え、開発者向けにAPI仕様を公開するポータルなどを月額で利用できるクラウドサービス。PCI DSS準拠のセキュアなAPI基盤に、利用企業ごとの区画が設けられ、安全にAPIの公開やこれを活用したサービスの管理・運用ができる。

  • 「ROUNDAHEAD for API」の全体構成

    「ROUNDAHEAD for API」の全体構成

「ROUNDAHEAD for API」を活用することで、企業は独自にAPI基盤を導入するよりも、費用と期間を削減・短縮し、APIを活用したビジネスのスモールスタートが実現できるほか、APIマネージャーでAPIの管理・運用が容易に行えるため、APIの開発に専念できるという。

また、「ROUNDAHEAD for API」は、TISの「PAYCIERGE」で提供するデビットカードやプリペイドカードのプロセッシングシステム「DebitCube+」、「PrepaidCube+」や、カードセルフマネジメント・ソリューション「CARD×DRIVE」などと、APIで容易に連携することも可能だ。

なお同社は、「ROUNDAHEAD」シリーズの第2弾として、アプリケーション実行基盤「ROUNDAHEAD by CAP」を6月に提供する予定。

「ROUNDAHEAD for API」の提供価格は、初期費用が税抜350万円で、月額費用が100万APIコールあたり税抜150万円。オプションは個別見積りだ。