モチベーションの構築は大いなるテーマだ。やらされている感が強いと頭には残りにくいだろうし、技術の向上もあまり期待できない。一方、主体的に取り組むものは、苦しむことなく継続されていく。ベネッセホールディングスとソフトバンクの合弁会社Classi(クラッシー)は、同社の学習支援プラットフォーム「Classi」に新たな機能を追加したことを発表した。
「Classi」は、先生、生徒、保護者が繋がる学習プラットフォームとしてクラウド提供されているサービス。1,000以上の単元と6段階の難易度から最適な学習をレコメンドする「アダプティブ・ラーニング学習動画」や2万5千本の動画教材、大手出版社の5万本の問題集など充実したコンテンツのほか、学校活動でのコミュニケーション基盤となる「校内グループ情報」や「生徒カルテ」など学校活動全体のICT化を支援できるサービスを小中高、専門学校向けに提供している。
新たに提供が開始されたのは、東京学芸大学総合教育科学系情報処理センターの森本康彦教授監修、生徒1,500人、先生350人への実証研究をもとに開発した「Classiポートフォリオ」。日々の記録を行い、自問自答を深めるための仕組みが用意されている。
学習だけでなく、部活や日々の気付きを記録する習慣をつけられるテンプレートが用意されており、"主体性"というとても重要な要素をはやくから身につけられる。シンプルながら記録の蓄積、分類、判断と自問自答を深めるポートフォリオ。過去に何をやってきたのか?今後何をすべきか?漠然と捉えるのでは無く、具体的に振り返ることで次のステップを広げられる。教師が生徒の記録を確認し、フィードバックを行うことも可能で、"点"ではなく"線"でとらえた指導も可能になる。
また、スポーツ、医療、ビジネス、グローバルなど各分野で活躍する第一人者の"人生"を教材とする「The Vision」、身近な地域の社会課題解決に取り組む「ソーシャルチェンジ」などのプログラムを提供。主体性と学びを紐付けた教育支援事業に実績のある株式会社教育と探求社(公式Webサイト)との提携コンテンツも加わる。