米Googleは3月20日 (現地時間)、デジタル時代のオープンなエコシステムにおいて、質の高いジャーナリズムの実現を推進する取り組み「Googleニュース・イニシアチブ」を発表した。

ネットを通じたフェイクニュースや不確実な情報の伝播と、その大きな影響が社会問題化している。原因の1つがネットのビジネスモデルである。既存のニュース媒体の多くがメディア活動を長期的に維持していくネットのビジネスモデルを確立できずにいる中、ただアクセスを稼ぐことを目的とした情報の拡散がフェイクニュースの流布につながっている。

オンライン広告を大きな収益源とするGoogleのビジネスモデルは、情報の豊かな共有を実現する一方で、フェイクニュースなどに利用されていた面もあった。インターネットのエコシステムの繁栄が、Googleの成長につながるなら、前者の向上なくして、Googleの成長もない。高品質なジャーナリズムの成長の実現がGoogleニュース・イニシアチブの目標であり、以下の3点からニュース媒体と連携した取り組みを行う。

  1. 報道媒体のニーズを満たし、ビジネスの拡大に役立つ「サービス」
  2. ジャーナリズムが抱える問題の解決に取り組む、ニュース媒体との「コラボレーション」
  3. ニュース報道の技術革新を推進する「プログラム」の開発・サポート

音声アシスタントを通じた情報へのアクセス、AR (拡張現実)やVR (仮想現実)など、今後デジタルエコシステムの活用は複雑さを増していく。そうしたサービス面のサポートに加えて、データとインフラの管理、広告そして広告を越えた新しいビジネスモデルによる収益の拡大を後押し、ジャーナリズムの未来を切り開く。目標達成に向けて、Googleは今後3年間で3億ドルを支出する計画だ。

その一環として、20日に「Subscribe with Google (Googleで購読)」の立ち上げと「Outline」を発表した。Subscribe with Googleは、多くのネットユーザーが利用しているGoogleアカウントを使ってニュース媒体のサービスをサブスクライブ(購読契約)し、Webサイト、アプリ、検索結果など様々な方法でネットユーザーがコンテンツにアクセスできるようにする。新しい読者を開拓、有料契約への切り替えを促進し、購読者との関係を深めるための包括的なソリューションだ。もう1つのOutlineは、セキュアなインターネットへのアクセスをジャーナリストに提供する。Jigsawのオープンソースツールだ。