セゾン情報システムズは3月19日、データ連携プラットフォーム「DataSpider Servista」と、システムエグゼが提供するテストデータ作成ツール「テストエース」との接続検証を実施したと発表した。

DataSpiderは、システムの接続方法やフォーマットの違いを意識することなく、多様なデータやシステムとの連携処理をコードを書くことなくGUIのみで実現するデータ連携ミドルウェア。各種クラウドサービスからメインフレームなどのレガシー資産まで、Excelなどのファイル、データベースやパッケージソフトウェアなど、さまざまな連携先に接続できるアダプタを介してデータ連携の自動化を実現するという。

一方、テストエースは本番環境のデータに含まれる個人情報を自動解析し、本番データと遜色ない匿名化されたテストデータを作成することができるツール。本番データと同品質なテストデータを簡単に作成することができれば、情報漏洩リスクへの対応、テストデータを作成する工数の削減、本番データと同品質のテストデータを利用によるシステムテストの品質向上などを可能としている。

両ソリューションを組み合わせるで、匿名化されたデータの作成に加え、本番データの読み込みと、作成したテストデータのテスト環境への書き出しまで、テストデータに関連した業務全体について、効率化と自動化ができるという。

  • 組み合わせのイメージ

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テストデータとして適切なシステム開発やWebサービスの実現だけでなく、個人情報の持ち出しをすることなくデータ分析とその結果の活用を実現する、個人情報の懸念をなくした上で機械学習を実施する、あるいはデータエコノミー時代における外部へのデータの販売を実現するなど、個人情報を含むデータの活用を今後さらに進める手段となることが期待できるとしている。

両社では同ソリューションの組み合わせを2018年度上期に金融・保険業を中心に60社以上への提案を行い、同年度中に15社以上の採用を目指す。