カシオ、ゲーム電卓を復活 - ゲームセンターあらしにも登場した傑作

カシオ計算機は3月15日、電卓機能とシューティングゲームを一体化したゲーム電卓「SL-880」を発表した。3月23日より発売する。価格はオープン、推定市場価格(税別)は2,000円前後の見込み。

ゲーム電卓「SL-880」

一般的な電卓としての機能に加えて、シューティングゲームも遊べるゲーム電卓。1980年にカシオが発売したゲーム電卓「MG-880」がベースとなっており、電卓の数字表示を使ったシューティングゲームを搭載する。

右側から数字が侵略してくるので、左側のビーム砲を敵と同じ数字に合わせて、ビームを発射

シューティングゲームは、液晶の右側から攻め込んでくる侵略者(数字)に、左側のビーム砲で同じ数字をセットして迎撃するというシンプルなもの。「.」キーを押す回数でビーム砲の数字が変わり、「＋」キーでビームを発射する。ビーム砲台は3基あり、侵略されると1基失う。得点は侵略者を迎撃した位置で決まる(右側、つまり早く撃ち落とすほど高得点)。また、撃墜した数字の和が末尾「0」になるように迎撃すると、UFOが出現。このUFOを撃墜すると、300点が加算される。

電卓としての機能は、税計算が可能など現代社会に対応できるよう改良。数字の表示部分も大型化されている。約6分で自動電源オフするオートパワーオフ機能も搭載。電源は内蔵の太陽電池とリチウム電池(CR2016)×1個を使用。リチウム電池の寿命は約2年。本体サイズはW70×D118.5×H8.5mm、重量は60g。

(かつてのゲーム電卓は、すがやみつる氏作のマンガ、『ゲームセンターあらし』のエピソードにも登場。足し算がまったくできない主人公は、ひたすら液晶画面の右側で撃つというスピードだけで、ライバルに勝利。転校生の彼女のハートを射止めた? のです。)