デンソーは3月6日、愛知県刈谷市と「まちづくりに関する包括連携協定」を締結した。今回の協定は、同社が持つICT技術を利活用し、地域社会における多様な課題解決を目指し、両者で協力していくことを合意したものとなる。

  • 調印式の様子

    調印式の様子

両者は昨年度から、市の魅力発信、市民に向けた効率的な情報配信の方法などを検討しており、今後は同協定に基づき、相互連携をさらに強化し、これらの活動を推進していく。

刈谷市の魅力発信においては、VR(バーチャルリアリティ)の映像と、モビリティの動きを協調制御する「VR-CAR」を同市の観光イベントなどに活用する。また、新たに同市の観光資源を紹介するVRコンテンツを制作し、映像と動きによるリアリティある体験を来場者に提供して、魅力を発信するという。

さらに、市民向けの新たな情報配信手段として、スマートフォンを活用した公式のポータルアプリを検討・開発する。同市在住の市民に加え、市内への通勤・通学者にも市政情報や防災情報などを、効果的に伝達できるサービスを目指し、従来のホームページやメールマガジンなどによる情報配信の伝達状況を踏まえ、ポータルアプリの開発を進める。

加えて、利用者の属性やニーズに合わせた情報のプッシュ通知や、将来的には行政サービスとの連携など、利便性の高い機能の実現を目指す考えだ。