近年はスマホの普及により、新サービスのリリースにあたってはPCよりもスマホが優先され、PC向けのインターフェイスが用意されないこともしばしばだ。しかし中には今もなお、PCでの利用を前提に、新しいサービスが続々登場しているジャンルもある。語学学習にまつわるWebサービスがまさにそれで、最近は動画サービスなどと連携することで、従来では不可能だった学習方法を提供するサービスも多い。
今回は、ここ数年で新しく登場したものを中心に、英語の語学学習に役立つWebサービスを5つまとめて紹介する。いずれもこれまでありそうになかったサービスばかりで、単体での利用はもちろん、他の語学学習ツールと併用することで、より深く英語の学習に役立てられる。いずれも無料で利用できるので、気軽に使ってみてほしい。
発音・使用例を動画で見られる「YouGlish」
YouTubeで公開されている動画の中から、自分が発音を知りたい単語が使われている動画を探してくれるサービス。ネイティブの発音はもちろん、実際にどのようなシーンで利用される可能性があるのか知るのに重宝する。単語が使われているシーンは頭出しが可能で、かつ5秒単位で巻き戻すことも可能。
スラングの実例を探せる「Do people say it」
掲示板サービスRedditに書き込まれている文章の中から、特定の単語・熟語を含む書き込みを検索して表示できるサービス。用例が数十個単位でヒットすることから、お仕着せの例文とは異なる、実際にネット上のやりとりで使われている生の英語を探すのに役立つ。その性格上、スラングなどに強みを持つ。
字幕を読む練習にも! 速読に役立つ「Spritz」
英文を単語単位で紙芝居のように表示し、速読に必要な目を養うサービス。速度は1分間に100語~700語まで任意に指定可能。英語をはじめ10ヶ国語に対応しており、それぞれに応じた例文が用意されている。任意のWebページの英文を使って同様の表示を行うブックマークレット「OpenSpritz」も第三者から提供されている。
文脈に沿って英文を修正できる「Ginger」
作成した英文を文脈に合わせてチェックできるサービス。シンプルなスペルチェックや文法チェックのほか、微妙にニュアンスの異なる例文も表示してくれるので、自分が組み立てた文章をブラッシュアップするのに役立つ。ブラウザ向けの拡張機能やアプリ版など多彩なインターフェイスを用意している。
類義語・反義語を検索できる「Thesaurus.com」
類義語および反義語の検索に特化したサービス。関連性や単語の長さ、一般的かを絞り込むためのスライダが用意されており、表示された類義語および反義語の中から必要なものをすばやく見つけ出せる。同時に使われる機会が多い単語も合わせて表示される。スマホで利用可能なアプリ版も用意されている。