これまで、特定の文字を表示することで、iPhoneなどのAppleプロダクトでクラッシュが引き起こされるといった問題はたびたび報告されている。最近報告されたものでは、chaiOSと呼ばれる脆弱性による被害が知られている。しかし、もっと簡単にAppleプロダクトをクラッシュさせる方法が見つかったようだ。
インドで使われている言葉の1文字を送信するだけでiOSをクラッシュすることができると「Basta un solo carattere per far crashare qualsiasi prodotto Apple (video)|MobileWorld」が伝えた。
記事では、iOSのクラッシュを引き起こすのは主に南インドで使われているテルグ語のある1文字だとしている。この文字をレンダリングしようとすると、iPhone上でアプリがクラッシュして終了するほか、iOSが通知でメッセージを表示しようとするとSpringBoardがクラッシュする。文字を表示しようとするとクラッシュするため、アプリを再起動しても同じ文字を表示しようとすると再度クラッシュするとされている。
この問題はiOSのみならずwatchOSやmacOSでも動作を確認したとされており、注意が必要。記事では、問題を確認するために該当する文字を送信するようなことは実施しないように呼びかけている。iPhoneなどがブートループに陥る危険性があるとしており、いったんこの状態に入ってしまうとDFUモードから復帰する必要があるとしている。
Appleはこの問題を認識しており近いうちに修正アップデートを提供することを明らかにしていたが、19日(米国時間)、iOS 11.2.6、tvOS 11.2.6、watchOS 4.2.3、macOS High Sierra 10.13.3の追加アップデートをリリースした。