カシオ計算機は2月7日、高品位な音色と豊かな表現力を備えたとする新開発のAiX音源を搭載した電子キーボード、「CT-X5000」と「CT-X3000」を発表した。両モデルとも4月中旬から発売する。価格はオープン、推定市場価格(税別)はCT-X5000が55,000円前後、CT-X3000が33,000円前後。

CT-X5000

  • CT-X5000

    CT-X5000

CT-X5000は、グランドピアノの性能を追求した電子ピアノ「CELVIANO Grand Hybrid(セルヴィアーノ グランド ハイブリッド)」の流れを汲む電子キーボード。電子キーボード向けに新開発したAiX音源を搭載し、パワフルな低音からクリアな高音まで、高品位な音を出力する。

デジタル信号の高速処理を行うDSPを、メロディ音、伴奏ドラム、ベース、オルガンなど、個々の音ごとに使用。アンサンブル時にも、それぞれの楽器音が際立つように設計されている。音色は800種類、リズムは235種類を収録。エフェクトの種類は、システムリバーブ×32、システムコーラス×16、システムディレイ×20、DSP×100、マスターイコライザー×10+1ユーザーとなっている。

音色やリズムなどの設定を最大128セット登録しておける「レジストレーション機能」は、複雑な演奏パターンや手間のかかる音色の出力に便利。自分のイメージに合わせた作曲・編曲を行うための機能として、思いついたフレーズを録音してワンタッチで呼び出せる「フレーズレコーダー機能」、最大42のパートをコントロールする「ミキサー機能」なども搭載する。17トラックのMIDIシーケンサーを使用することで、最大10曲までのオリジナル曲も録音可能だ。

スピーカーは、10cmの大型マグネット搭載のバスレフスピーカー×2基を内蔵。エンクロージャーは低音を増強する新設計のバスレフ型で、アンプは最大15W+15W出力に対応する。端子類は、ヘッドホン出力、ライン出力、マイク入力など。曲の再生/録音用にUSBメモリ用のUSBポートも装備する。本体サイズはW948×D384×H116mm、重量は7kg。

CT-X3000

  • CT-X3000

    CT-X3000

CT-X3000は内蔵アンプが最大6W+6Wで、CT-X5000からいくつかの機能や端子を省略したモデル。音色用とリズム用のダイレクトセレクトボタン、ライン出力、マイク入力、マイクエフェクトなどが省かれている。

エフェクトの種類も、システムリバーブ×24、システムコーラス×12、システムディレイ×15、マスターイコライザー×10と、CT-X5000と比較して少ない。単1形乾電池×6本での駆動が可能で、本体サイズはW948×D384×H116mm、重量は6.9kg。