IGとUDを融合させた手法を開発

大日本印刷(DNP)は、情報やデータをイラストや図表で視覚的にわかりやすく表現するインフォグラフィックス(infographics:IG)と、多様な人々にとっての使いやすさを重視したユニバーサルデザイン(UD)を組み合わせたデザイン手法「DNPデジタルマーケティング時代のデザインメソッドIGUD」(IGUD)を構築したと発表した。同社では、このデザインメソッド「IGUD」を活用して、わかりやすさを追求したグラフィック表現を提供するデザインコンサルティングサービスを同日より提供する。

IGとUDを融合させた手法を開発

「IGUD」は、DNPの100%子会社のDNPコミュニケーションデザインが情報コミュニケーション関連の事業で2001年より培ってきたUDのノウハウと、IGの日本での第一人者であるTUBE GRAPHICSの木村博之氏の知見・ノウハウを融合したもの。DNPは今回、「UD」の手法に、生活者に伝えたい情報の「本質」を抽出し、イラストや図表を利用して視覚的にわかりやすく表現する「IG思考」を加えることにより、直感的にわかりやすく、あらゆるメディアでのコミュニケーションにも適応できるデザインメソッドとしてIGUDを構築した。

IGとUDを融合させた手法を開発

「IGUD」では、IGの最大の特徴「直感的理解(感性)」とUDの基本的な特徴「視覚的配慮(理性)」を融合し、新たに「Simple(簡潔な情報)」「Clear(明確な表現)」「Attractive(魅力的なデザイン)」「Lead(スムーズな誘導)」「Experience(直感的な体験)」の5つを「IGUDスケール(5原則)」として設定。この基準に照らした「わかりやすいデザイン」に基づいてサービスを提供していく。

IGとUDを融合させた手法を開発

提供されるサービスのうち、「デザインコンサルティング」はDNPが設定したIGUDスケール(5原則)に基づく評価指標に沿ったデザインの評価分析のサービス。価格は30万円~。「コンセプトデザイン(プロトタイピング)」は、コンサルティングで抽出した課題に基づく、改善・新規デザイン(コンセプトデザイン)の立案のサービス。価格は30万円~。「クロスメディア展開」はコンセプトデザインを軸とした円滑・迅速なコミュニケーションを実現する自動化クロスメディア展開のサービス。価格は100万円~。「ガイドライン策定」は各企業の使用状況に合わせたデザイン指標「クリエイティブ・コミュニケーションガイドライン」の作成のサービス。価格は500万円~だ。