SAPジャパンは1月19日、「SAP Transportation Management」と「SAP Extended Warehouse Management」の最新リリースとして、輸送と倉庫の管理においてロジスティクスプロセスと供給管理システムのシームレスなオペレーションを支援する新しい機能を発表した。

SAP Transportation ManagementとSAP Extended Warehouse Managementの最新リリースでは、SAP Global Batch Traceabilityアプリケーションを統合している。

顧客はサプライチェーン実行プラットフォームを拡張し、複数のプロセスステップとロケーションにわたるエンドツーエンドのロット追跡を行うことで、ロジスティクスプロセス全体を効率化することができるという。また、サプライチェーン実行プラットフォームでは、輸送コストの削減、生産性の向上、迅速なフルフィルメントを実現する新機能が提供される。

さらに、IoTイノベーションによりスマートデバイスとの接続が強化され、より多くのデータにアクセスできるようになったため、デジタルサプライチェーン全体にわたり察が得られるという。

SAP Transportation Managementの機能強化としては、ユーザーの生産性向上のため、航空貨物セキュリティ用の単一のユーザーインタフェースが提供されるほか、スケジューリングプロセスを最適化するために、顧客は追加パラメーターとして柔軟な停止期間などを加えることを可能としている。これにより、輸送コックピットの設定オプションを使い、輸送スケジュールを改善し、生産性を向上させることができるという。

一方、SAP Extended Warehouse Managementの拡張分析を用いると、管理職は出荷明細、サービスレベル分析、倉庫収容能力利用度など、主要業績評価指標を把握し、洞察を得ることができる。加えて、倉庫作業者は新しいSAP Fioriアプリケーションで作業ステップを完了できるため、少量で複雑かつ頻度の高い出荷を効率的に行うことができるとともに、複数の受注を1回のピッキングで行うフレキシブルピッキングも可能としている。