ジャパンショッピングツーリズム協会は1月18日、JTB中国四国、広島県バス協会、広島電鉄、NECと共に、訪日外国人へのICTを活用したおもてなしサービスの実証実験を、広島地域において実施すると発表した。

実証期間は2018年1月22日から約1カ月間。広島周遊観光プランをベースに訪日外国人の利便性・回遊性を高めて広島地域の魅力度向上を図る。

実証では、広島空港・広島市内ゲストハウス・おりづるタワー等で、訪日外国人観光客周遊乗車券(Visit Hiroshima Tourist Pass)を購入した訪日外国人が自ら登録するパーソナルデータ(母国語、アクセシビリティ、食の禁忌、アレルギー情報等)と交通系ICカード(PASPY)を連携させ、広島県とその周辺地域の9つの広島周遊観光プランを選択。プランに参画するバス・タクシー・旅行等のサービス事業者が「IoTおもてなしクラウド」から情報提供される訪日外国人のパーソナルデータに基づき、各自に適したサービスを提供する仕組み等を検証する。

  • 広島でおもてなしサービスの実証実験

    実証概要

今回の実証から、地域の交通機関が連携して、域内のスムーズな移動を実現すると共に、自治体・民間事業者が協力して訪日外国人にストレスのない文化体験を提供することで、域内の周遊促進を図り、さらに、業界の垣根を越えた事業者同士の多様な連携による新しいサービスモデルや広島地域の魅力度向上を図る観光プランを創出するとしている。

各社の主な役割として、人ジャパンショッピングツーリズム協会は実証事業の総括を、JTB中国四国は周遊観光プランづくりと事務局を、広島県バス協会・広島電鉄は交通機関連携(バスからタクシーへのスムーズな乗継)を、NECはクラウド連携におけるIT支援を行う。