Intelは2018年1月10日(米国時間)、「Intel Security Issue Update: Initial Performance Data Results for Client Systems」において、CPUの脆弱性「Spectre」および「Meltdown」を修正した場合に発生するパフォーマンスに関するベンチマークの結果を発表した。今回の発表は主にオフィスワークを行うユーザーを想定しており、6%から10%ほどのパフォーマンスが低下すると報告している。

  • Spectre/Meltdown修正がもたらすパフォーマンスへの影響 - 資料: Intel提供

    Spectre/Meltdown修正がもたらすパフォーマンスへの影響 - 資料: Intel

ベンチマークには次の3つのプロダクトが使われている。

  • SYSmark 2014 SE
  • PCMark 10
  • 3DMark Sky Driver

ベンチマークが実施されたプラットフォームは次のとおり。

  • Intel Core i7 8700K、Windows 10、SSD
  • Intel Core i7-8650U、Windows 10、SSD
  • Intel Core i7 7920HQ、Windows 10、SSD
  • Intel Core i7 6700K、Windows 10、SSD
  • Intel Core i7 6700K、Windows 7、SSD
  • Intel Core i7 6700K、Windows 7、HDD

新しいプロセッサほど性能低下のインパクトは小さく、古いプロセッサほど性能低下が大きい傾向を見せている。全体では6%から10%ほどの性能低下になっており、性能低下に気がつかないユーザーも多いと見られる。

ただし、複雑なJavaScriptを使うような特定の用途では性能が大きく下がる可能性があり、ユーザーの利用の仕方によって影響は大きく異なってくると思われる。

Intelは今後サーバプラットフォームにおけるベンチマーク結果を公開するとしている。サーバプラットフォームはデスクトッププラットフォームよりも性能低下が大きくなると考えられている、その結果が気になるところだ。