LLVMプロジェクトメーリングリストllvm-devに2017年12月6日(米国時間)に投函されたメール「[llvm-dev] [6.0.0 Release] Scheduling the release」が、次期メジャーアップグレードバージョンとなる6.0.0へ向けたリリーススケジュールの案を公開した。

案は次の2つが示されている。

  • 従来のスケジュールに従い、2018年1月17日(水)にブランチを実施し、2018年3月の早い段階でリリースする
  • ブランチのタイミングを従来よりも早めて2018年1月3日に実施し、リリースタイミングは変更せずに2018年3月の早いタイミングでの実施を目指す

スケジュール案を投函したHans Wennborg氏はメールの中で、LLVMの重要なユーザーから彼らの内部プロセスとの同期期間を長く取りたいためブランチのタイミングを早くして欲しいという提案を受けたことを説明。

しかし、これまで通りのスケジュールでリリースエンジニアリングを実施したほうがより多くのユーザーにとって有益なのではないかと考え、スケジュール変更には消極的だという意見も述べている。

また、Hans Wennborg氏は他の開発者も、1月3日は年始休暇であるため、早くブランチを実施してもゆっくりとしたスタートにしかならないのではないかと効果に疑問を示している。

最終的にはコミュニティが好むほうのスケジュールで進めたいとし、コミュニティに対して意見を求めている。どちらの案が採用されるにしろ、現段階の案でいけば、2018年3月には次のメジャーアップグレードバージョンとなるLLVM 6.0.0がリリースされるものと見られる。本稿執筆時点では、5.0.0がリリースされた最新版となる。