ドワンゴは11月28日、同社が運営する動画サービス「niconico」の新バージョン「niconico(く)」(ニコニコクレッシェンド)のサービス内容と、今後のサービス提供スケジュールを発表した。サービス開始は当初、2017年10月中を予定していたが、2018年2月28日に延期となった。

niconico(く)は、独自開発した2つのストリームサーバ「Akashic(アカシック)」(双方向を担う)と「DMC(ディーエムシー)」(引用・合成を担う)によって、様々な新機能を実装したシステム。このシステムにより、ニコニコ動画、ニコニコ生放送に続く第3のインタフェースとして、動画+生放送+双方向+映像合成を合体させた生放送サービス「nicocas」(ニコキャス)を提供する。nicocasは、スマホからであればログイン不要で視聴可能。これは、niconico史上初という。

  • niconico(く)、公式Webサイトより

nicocasでは、生放送配信者と視聴者が番組を合作することで、よりアクティブな双方向コミュニケーションが可能だ。たとえば、生放送配信者と視聴者は、番組中一斉にミニゲームをしてスコアを競う「ニコ割ゲーム」や、リアルタイムで視聴者にアンケートを行いその場で集計する「ニコニコQ」などを楽しめる。

  • ニコニコQのイメージ、その場でアンケートを集計できる

リアルタイムの映像演出も充実。生放送配信時には、ワンタップで独自のオープニング映像やエンディング映像を流せる。映像素材は、広告サービス「ニコニコ市場」(リニューアル後はニコニコ新市場となる)から選び、それを自分の生放送画面に合成する。エンドロールには配信者名・番組名・来場者数・コメント数・タグなども表示。マルチカメラ機能も備え、PCのネットワークカメラによる生放送配信中、スマホのカメラを使った配信に切り替えられる。

  • オープニング、エンディングのイメージ

nicocasの開発においては今後、ユーザーから求められている画質の向上をはじめ、スマホアプリの高速化やhtml5プレイヤーの高速化などをすすめていく。

Twitter民からは、「ログインなしで生放送を見れるのがうれしい!」と歓迎する人や、「新サービスはいいから、画質の向上にもっと努めて……」「YouTubeみたいになってきた」「ふはははは!」という声をあげる人がみられた。