タイムズレスキューは10月30日、総務省が実施する「IoTセキュリティ基盤を活用した安心安全な社会の実現に向けた実証実験」に「カーモビリティ分野」において2017年12月より参画することを発表した。

カーモビリティ分野の構成イメージ

同実証実験は、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)およびエヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズ(NTTPC)が総務省から受託して実施するもの。NTT ComとNTTPCが検討する「IoTセキュリティ基盤」を活用し、IoTデバイスから接続する際の認証や暗号化、IoTデータの管理、分析、問題が生じた際の原因の特定と対策について、複数の分野で実証・検討をおこない、今後の「IoTセキュリティ基盤」の普及に向けた課題整理や提言を行うことを目的としている。

タイムズレスキューは、専用通信端末を取りつけた車両から通信されるデータをもとに利用者に車両故障や事故のリスクを事前に通知することで、走行中のトラブル抑止が期待できるサービスにおいて、「IoTセキュリティ基盤」の有用性を検証する。

実施にあたっては、首都圏を中心に企業や個人の参加者を募集し、参加者には配布する専用通信端末を車両のOBDⅡ(故障診断システム)コネクタに設置。車両からリアルタイムで通信される情報をもとに、ドライブをサポートするWebアプリと車両データを活用したロードサービスを利用してもらう。Webアプリには「故障の予兆通知」「クルマの状態」「走行の記録」「安全運転評価」などの機能が搭載されており、ロードサービスでは、車両故障や事故が発生した際に、オペレータが対象車両の現在地と車両情報(バッテリー電圧、冷却水温など)をもとにトラブル状況を判断し、スタッフを手配するようになっている。

タイムズレスキューは、同実験に参画することで、自動車から得られる情報を活用してドライバーの皆様のニーズに対応したサービスを提供できるよう取り組んでいくとしている。