これまで、Apple Watchはフィットネス/ヘルスにフォーカスした機能が前面に押し出されることが多かった。だが、もし自分が十代~二十代前半だったら、そういった機能に興味を抱くことはなかっただろう。無軌道な若者が今日は何キロカロリー消費したとか、心拍数がいくつとか心配するとはあまり想像できない。毎晩クラブ行ってへべれけになるまで飲んで、朝、彼女と帰って……なんていうライフスタイルと「健康推し」のApple Watchがマッチするとは考えにくいのだ。だから、今までApple Watchは大人向けの製品、だという認識でいた。

こういう光景があちこちで見られるようになるだろう

が、watchOS 4.1の登場でそれが変わる。ティーンエイジャーに刺さるであろう機能がついに入ってくるのだ。それがApple Musicへの対応である。かつてティーンエイジャーは皆、iPodで音楽を聴いていた。あれがApple Watchに代わって戻ってくるのだ。ナウなヤングはこれから街中でApple Watchを使って、AirPodsあるいはBeatsのイヤホン/ヘッドホンで音楽を聴くようになるはずだ。

Shazam」に、そこらでかかってる曲を訊いて、Apple Musicで再生、なんてことができる

街を歩いていて、偶々入ったカフェで、かかっていた曲を「Shazam」に聴かせれば、誰の何と言う曲なのか調べてくれて、Apple Musicにその曲があれば、そのまま聴くことができる。好きな時に好きな音楽が聴ける、ただこれだけのことなのに、とても日々の暮らしが豊かになる。それって、よく考えると凄いことなんじゃないだろうか? watchOS 4.1の配信はまもなく。期待して待っていてほしい。