ポートレート向けの焦点距離である「FE 85mm F1.4 GM」(SEL85F14GM)。詳細については、以前のレビュー記事を参照してほしいが、今回の体験会では暗所でのポートレート体験向けに用意されていた。ボディは「α7S II」で、その高感度適性を利用したポートレートを撮ろうというわけだ。

光源はろうそく1本で、本来であれば低速シャッターになるところ。しかし、今回の機材セットであれば、1/60~1/125秒あたりで狙えるため、定常光が少なく、かつ設置に制限のある場所でも手持ちで攻めていける。

ろうそく1本が主光源という環境だったが、人によっては日常的だったりすると思われる

α7S IIでの撮影。設定は1/30秒、F1.4、ISO6400。暗所撮影に強く、ISO12800付近も常用OKなカメラなので、もう少しシャッター速度を稼ぐこともできるが、今回はモデルさんにも頑張ってもらった

1/8秒、F2.5、ISO6400のデータ。わりと背景が見えている

一方こちらは「α9」で撮影したもので、1/15秒、F2.8、ISO6400のデータ。レンズは「FE 24-70mm F2.8 GM」(SEL2470GM)。瞳AFはちゃんと動作していた

ついでに「FE 85mm F1.8」(SEL85F18) も

焦点距離85mm繋がりということで、「FE 85mm F1.8」(SEL85F18) もチェックしておきたい。SEL85F14GMと比べるとリーズナブルでありつつ、解放からのシャープな描写である。絞り開放時には口径食が目立つが、ある程度絞るのであれば、こちらでもOKという人もいるだろう。

F2で見ると、ぐるぐるボケがよくわかるが、合焦部はとてもシャープである

F4になるとほぼ落ち着く。絞ることのほうが多いのであれば、SEL85F18もアリ

前ボケ具合もほどよく、管理しやすいレンズといえる