NECとコーヒー豆専門店のやなか珈琲は10月24日、AI(人工知能)と珈琲のプロフェッショナルであるカップテスターのコラボレーションにより、名作文学の読後感をコーヒーの味わいで再現したブレンドコーヒー「飲める文庫」を新たに開発したと発表した。

「飲める文庫」の開発にあたり、まず、NECのデータサイエンティストが、文学作品に関する1万件以上のレビュー文(読後感)をコーヒーの味覚指標(苦味/甘味/余韻/クリア感/飲みごたえ)に変換した学習データを作成した。

次に、NECのディープラーニング(深層学習)技術を搭載したソフトウェア「NEC Advanced Analytics - RAPID機械学習」に学習データを投入し、分析モデルを作成。

分析モデルを用いて6点の名作文学(島崎藤村『若菜集』、太宰治『人間失格』、夏目漱石『吾輩は猫である』『こころ』『三四郎』、森鷗外『舞姫』)のレビュー文を分析し、味覚指標のレーダーチャートをそれぞれ作成。

作成されたレーダーチャートをレシピとして、やなか珈琲店のカップテスターが6種のブレンドコーヒーを考案・開発した。

「飲める文庫」の開発プロセス

「飲める文庫」のビーンパッケージの価格は950円(100グラム)、6作品飲み比べ ドリップバックセットの価格は2340円(いずれも税込み)。

「飲める文庫」ビーンパッケージ

「飲める文庫」6作品飲み比べ ドリップバックセット

各タイトルの分析結果と味わいの詳細