安川電機は9月25日、上肢運動機能障害を持つ方に対するリハビリテーション支援を目的とした上肢リハビリ装置「CoCoroe AR2(ココロエ エーアールツー)」の販売を開始したと発表した。

同装置は、脳卒中などの脳血管疾患、整形疾患などによる上肢運動機能障害を持つ方を対象に開発され、電気・振動刺激を併用しながら、装置による効率的な上肢(肩、肘)のリハビリテーションを提供することで、上肢リハビリ訓練を多数回かつ長時間行うことが可能となり、療法士の負担を減らすことができるようになるという。

具体的には、サーボ制御にて患者の運動能力に合わせて、腕の重量を適切に免荷することで、筋力の弱い患者でも容易に反復訓練ができるほか、運動と同期して動作時の筋肉に電気・振動刺激を与えることで、意図する自動運動をさらに容易にすることが可能。また、目標物を見て(視覚刺激)、目標到達を音で確認できる(聴覚刺激)ほか、訓練目標物のスイッチの配置を変更し、日常生活動作の向上に役立つ複数の上肢機能訓練パターンを患者に合わせた難易度で提供することができるという(訓練は6パターンを選択可能)。

装置の構成と訓練のイメージ