左から蝶野正洋、名越稔洋氏

千葉県・幕張メッセにて、国内最大のゲームの展示会「東京ゲームショウ2017」(会期:9月21日~24日、21・22日はビジネスデイ)が開催されている。セガブースでは21日、「龍が如くスタジオ」スペシャルステージを実施し、『龍が如く』シリーズに関する最新情報を公開した。

ステージには、『龍が如く』シリーズ総合監督・名越稔洋氏をはじめ、『北斗が如く』ゼネラルプロデューサー・佐藤大輔氏、『龍が如く』シリーズプロデューサー・横山昌義氏、『龍が如く 極2」ディレクターの阪本寛之氏が登壇した。

最初に紹介されたのは、2017年12月7日発売予定のPS4用アクションアドベンチャー『龍が如く 極2』。2006年に発売された『龍が如く2』のリメイク作品だが、最新ゲームエンジン「ドラゴンエンジン」を採用することで、よりグラフィックが美しく、シームレスな行動が楽しめる。もちろん、システム面の強化をはじめ、新シナリオ、多彩な追加要素などあらゆる面でパワーアップを遂げている。

注目は、シリーズの人気キャラ・真島吾朗の追加シナリオ「真島吾朗の真実」が追加されていること。『龍が如く0 誓いの場所』のつながるストーリーが楽しめるほか、新たにテーマ曲とエンディング曲をレゲエパンクバンド「SiM」が手がけることが明らかに。名越氏は『0』での印象深いキャラ、マキムラ マコトにも言及し「ファンの思い出を壊さない、いいシナリオに仕上がっていますので、ご期待ください」と自信を覗かせた。

その後、ゲストとして『極2』の悪徳不動産屋役として出演しているプロレスラー・蝶野正洋がステージに登場。蝶野は、オファーを受けた際、マネージャーから「不動産屋でビジネスマンです」と聞かされ、いい役と思っていたが、「なんだか"悪徳"という言葉が報告で抜けていたようで」と当時を振り返り、会場から笑いが起こっていた。さらに本作では、蝶野のほか、武藤敬司、藤波辰爾、天龍源一郎、長州力という超豪華メンバーが「新・クランクリエイター」モードに登場することも明らかになり、イベントではリアルな3DCGで再現された5人のキャラクターが公開された。

自身の3DCGを見た蝶野は「ホンモノよりカッコイイ」と絶賛する一方、ほかのメンバーに関して「いやあ、実際はもっと悪そうな顔してますよ。みんな、腹黒いですよ」と冗談交じりのコメントを飛ばし、会場を盛り上げた。

また、イベントでは先日の発表会において発表された『龍が如く ONLINE』の話題にも言及。本作は新・龍が如くプロジェクト第1弾として、2018年にサービス開始(Android版/iOS版/PC版)を予定しており、『6』の後の神室町を舞台に、新たな主人公「春日一番」(かすが いちばん)のストーリーが展開されるという。公式サイトでは、13分にも及ぶ春日一番のプロローグ動画が視聴できるので、興味ある方は、ぜひチェックしていただきたい。そのほか、横山氏からは「家庭用ゲーム機版での開発も決定しました」というコメントも飛び出した。

そして、イベント最後には、『北斗の拳』とコラボした『北斗が如く』の新情報が続々発表。原作とは異なるオリジナルストーリーが展開される本作は、水が溢れる奇跡の街「エデン」を舞台に、プレイヤーはケンシロウとなり、最愛の恋人・ユリアを探すことが目的となる。

バトルシステムはシリーズを踏襲し、シームレスな戦いが楽しめるほか、原作でおなじみの経絡秘孔を突いて相手を破壊する爽快アクション「奥義」が楽しめるようだ。もちろん、ミニゲームやプレイスポットを用意し、ケンシロウが技を駆使して街人を治療する「ケンシロウ・クリニック」をはじめ、ナイトクラブのバーテンダーとなって接客する「バーテンダー・ケン」、バギーに乗って荒野を探索する「ヒャッハーラリー」、バイクで襲い掛かってくる敵を鉄柱でふっ飛ばす「デス・バッティング」など楽しい要素が満載。さらに「ヒャッハーラリー」で探索したアイテムの中には、セガ・マークIIIの名作『北斗の拳』も発掘できるとのことなので、当時、その難易度にクリアを諦めたオールドゲームファンも要チェックの作品といえよう。

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