安川電機は9月4日、2016年度より展開している多用途適用型ロボット(GPシリーズ)のラインアップとして、最大リーチを2010mmに拡大した「MOTOMAN-GP25-12(可搬質量12kg)」を9月21日より発売すると発表した。価格はオープン。

「MOTOMAN-GP25-12」とコントローラ「YRC1000」

同製品では、従来の最高速度制限を撤廃し、加減速制御を改善したことで、加減速時間が短縮。また、軌跡誤差を最小化(同社従来比80%向上)しているため、テスト運転・プレイバック時も動作速度変化によらず同じ軌道での動作が可能となった。さらに、従来機種では2本必要だったロボット・コントローラ間の接続ケーブルが1本になったほか、異常アラームを表示できるようにしたことで、異常個所を特定しやすくなった。

また、同製品は他のGPシリーズモデルと同様に、世界各地で異なる電圧や安全規格にも対応できるコントローラ「YRC1000」と組み合わせて使用することで、ロボットのパフォーマンスを最大限に引き出すことが可能だという。

同製品の主な用途は、自動車・機械関連部品などの搬送・組立・シーリング、ロードアンロード、研磨、アーク溶接となる。なお同社では、今後も同シリーズのラインアップを拡充していくとしている。