Apple Watchはその機能の進化の中心を、フィットネスに置いている。ウェアラブルデバイス全体が、フィットネストラッカーとして発展したこともあり、Appleもその流れを汲んでApple Watchの進化の道筋を立てているのだ。

フィットネス機能が充実することは分っている

Apple Watchがセルラー対応することで真っ先にメリットを感じられるのは、屋外でジョギングやウォーキングをしている人たちだろう。ウォーキングはとにかくとしても、ジョギングの際にポケットにiPhoneが入っていると、走るごとにポケットの中で跳ねてしまい、気になるのだが、Apple Watchだけを装着して、身軽に運動ができた方が良いと考える人は多いはずだからだ。

ただ、1時間のジョギングの際にiPhoneを自宅に置いていった際、なんらかの着信があったら逃してしまうことになる。あるいは、聴こうと思っていた音楽アルバムを同期し忘れてしまったら、昨日聴いた音楽をもう一度聴くしかなくなってしまう。

Apple Watchにセルラーが内蔵されると、iPhoneへの着信やSMS、メッセージアプリの新着メッセージをiPhoneなしで確認することができるはず。またApple Musicのようなサブスクリプション制の音楽サービスやラジオ、Podcastなども、Apple Watchだけでストリーミングして楽しめるようになるだろう。

これまで通りApple Payもサポートするため、帰りがけにスーパーに寄って買い物を済ませることもできる。ジョギングやウォーキングのついでに店に立ち寄る、という目標を立てることは、意外と励みになるのだ。

屋外でのワークアウトだけを考えても、Apple Watchのセルラー対応は、「iPhoneを家に置いていっても困らない」という、非常に大きくまた有望なメリットを享受することができる。