NECとNECアジアパシフィック(NEC Asia Pacific)は3日、NECラボラトリーズシンガポール(NLS)内に先端実証センター(Advanced Centre for Experimentation)を開設したことを発表した。

NEC Laboratories Singapore(同社Webサイトより)

米国やヨーロッパ、中国と世界にラボを構えるNECは2013年9月にシンガポールにNECラボラトリーズシンガポール(NLS)を設立しており、社会的問題に関連する課題解決のためのソリューションを東南アジアのスマートな都市国家で研究・実施し、同社ソリューションの市場投入のための研究とともに、知見が世界各地へと展開していくことが期待される。

3日、NECとNECアジアパシフィック(NEC Asia Pacific)は、このNECラボラトリーズシンガポール(NLS)内に先端実証センター(Advanced Centre for Experimentation)を設置したことを発表した。パブリックセーフティや輸送、ヘルスケア分野での課題解決を先端技術を用いて実証する"リビングラボ"として機能し、政府や企業などのパートナーと連携して実社会に近い環境で有用性を事前検証していく。

先端実証センター(Advanced Centre for Experimentation:ACE)同社資料より

NLSでは、現在の約30名から今後3年間で50名拡大の80名体制を予定しており、AI、IoT、認知やサイバーセキュリティー分野研究者やソリューション・エンジニアが増員することになる。APAC地域への研究活動に5年間で累計100百万シンガポールドル(約81億円)の投資をNECでは、予定しており、今回のNLSの開設はその中核にあたる。