Googleドライブですべてのファイルにアクセスする

設定が終わったら、あとは全自動でアップロードが完了するのを待つ。アップロードの状況は通知トレイのアイコンをクリックして確認可能だ。

アイコンをクリックするとアップロードの状況や「Googleドライブ」「Googleフォト」などへのリンクボタンが表示される

アップロードが完了したファイルは、Googleドライブの「パソコン」タブに表示される。今回、MacとWindowsにインストールしてフォルダを共有してみたが、Googleドライブ経由で簡単にアクセスできるようになった。これまでマイドライブにファイルを集めて共有していたのが、フォルダを指定するだけで済んでしまうというのはとても便利だ。

ファイル操作についても違和感がない。対応しているファイルならプレビューを表示できるし、GoogleドキュメントやGoogle スプレッドシート形式に変換して、編集することもできる。共有や版の管理など、マイドライブにあるファイルと同じ操作が行える。Googleドライブに慣れているなら、迷うことなく使えるはずだ。

「パソコン」タブを開くと共有しているパソコン毎にフォルダをたどっていける。パソコン名は任意の名前に変更したり色を付けたりできる

ファイルの操作はマイドライブにあるファイルと同じだ

写真や動画のバックアップについても触れておきたい。SDカードやスマホなどを接続すると、初回のみダイヤログが表示されて、バックアップするかどうか聞かれる。バックアップを行うと、以後は接続のたびに自動でアップロードを開始する。

注意したいのは、iPhoneのLive Photosを保存したいときだ。Googleのバックアップと同期では、静止画でしか保存できない。この場合はGoogleフォトアプリからバックアップする必要がある。

デバイスやメディアを装着するとバックアップするかどうかを聞かれる

バックアップの設定はデバイスやメディアごとに保存される。間違えて設定したときは設定画面の「USBデバイスとSDカード」で取り消すことが可能だ

大事なファイルはすべてGoogleに預ける?

多くのオンラインストレージは1つのフォルダを共有するだけだが、Googleドライブのように好きなフォルダを同期できるとますます便利だ。複数の環境を使い分けているなら、デバイス間の連携がしやすくなるのを実感できるはず。

Googleドライブはバックアップサービスではないので、システムを丸ごと保存するような使い方はできない。しかし、大事なファイルをすべてGoogleに預けるという選択肢も十分にありだと感じた。

とはいえ、バックアップと同期は、ドライブストレージのプラン変更を促すサービスでもある。本格的に使おうとすると、標準の15GBでは容量がとても足りないだろう。250円の月額料金で100GBを利用できるプランや、1,300円で1TBを利用できるプランを検討したくなる仕掛けである。