Google Chromeチームは7月25日(米国時間)、「Chromium Blog: So long, and thanks for all the Flash」において、Adobe Systemsが発表したFlash Playerの提供終了アナウンスに対する同社の対応を発表した。GoogleはThe Chromium Projects - Flash Roadmapのロードマップに従って、Flashの廃止へ向けた取り組みを進めるとしている。
現段階で計画されているFlash廃止へ向けたロードマップは次の通り。
- Chrome 61(2017年9月): Prefer HTML over Flashフラグの削除
- Chrome 62(2017年10月): Flash Playerモードを3オプション(Always Allow、Ask、Block)から2オプション(Ask、Block)へ変更
- Chrome 66+(2018年7月): ブラウザを再起動するごとにFlashを使用しているサイトでは明示的に実行を指定する必要がある
- Chrome 76+(2019年7月): Flashをデフォルトで無効化。設定を変更して有効にすることもできるが、ブラウザを再起動するごとにサイト別に明示的に実行を指定する必要がある
- Chrome 87+(2020年12月): Flash機能を削除
3年前にデスクトップ版のChromeでFlashを使ったサイトにアクセスしていたユーザーの割合は80%を超えていたが、現在では17%まで落ち込んでいる。今後も同様の傾向が続くと見られている。GoogleはFlashを使ったコンテンツを提供しているサイトに対してHTML5技術を使ったコンテンツに移行することを推奨している。