重量2kg未満で十分「モバイル圏内」

実際にXPS 15を見るとシャープなデザインに加えて、アルミならではの質感と"剛性感"の高さにハッとする。特に天板面は「ちょっと厚みのある板」といった形状で「何となく丈夫そう」だと思わせる。薄型ノートPCで使われるマグネシウム合金と比べて比重は重いが、それでもこの質感は魅力だ。

アルミ筐体はまさに1枚の板といった風情

シャープなデザイン

サイズも15.6型モデルとしてみればコンパクト。通常の15.6型ディスプレイ搭載ノートPCだと、家やオフィス内での持ち運びはさておき、それを持って外出しようとはなかなか思わないが、XPS 15であれば「あ、持ち出せそう」という印象になる。本体サイズはW357×235×H11~17㎜。よほど小さいものは別にして、普段使いのビジネスバッグやバックパックに収まるだろう。

最厚部で17mm。一般的なバッグであれば十分収まるサイズ感だ

重量は実測値で1.853kg。富士通の「LIFEBOOK UH75/B1」やNECPCの「LAVIE Hybrid ZERO」のように13.3型で700g台、あるいはLGのgramのように15.6型でも1kgを切る製品があることを考えれば、軽いとはいえないのだが2kgを切っているのであれば許容できる範囲だと思う。ちなみに4Kのタッチ対応モデルにすると重量は1.99kgとなる。

実測値は1.853g。軽くはないがモバイル許容範囲だ

実際にXPS 15やミラーレスカメラ、スマートフォン、モバイルバッテリーが入った総重量7kg弱のバックパックを担いで灼熱の秋葉原を6時間ほど歩き回ったが、思ったよりも肩や腰への負担は軽く、筆者にとっては十分に「モバイル」できる製品という印象となった。

「でかい画面は正義」だ

ディスプレイを開いてみるとさらに驚く。画面が圧倒的に大きい。普段11.6型クラスや13.3型クラスの製品を使っていると、15.6型が大きく感じる。5.7㎜の超狭ベゼルによって「端から端まで画面」であり、なおさら画面の大きさが際立つ。

超狭ベゼルによってほぼ前面がディスプレイにみえる

ベゼルの幅は5.7mm

15.6型ディスプレイは発色がよく、デルによるとAdobe RGB 100%に対応したIPSパネルを採用するという。視野角も広く、角度付けた状態でディスプレイを除いても、比較的色の変化は少ない。デルのサイトには明確に書いていないが、映り込みが少なくおそらくフルHDモデルはノングレアだと思われる。

角度をつけた状態から見ても視認性は高い

一般的なモバイルノートPCである11.6型や13.3型ディスプレイと異なる点は、複数ウィンドウを扱うときの見やすさだ。筆者は記事の執筆や編集を行う際にWindowsのスナップ機能を使って複数のウィンドウをリサイズして使っているのだが、2分割や4分割にした場合でも1つ1つのウィンドウの内容が確認しやすい。これは大きなメリットだ。

ただし、フルHDでは少し"狭く"もうちょっと解像度がほしいという印象も持った。WQHD(2,560×1,440ドット)くらいがちょうどよいと思うが、上位モデルではいきなり4Kになってしまうので悩みどころだ。