博報堂DYメディアパートナーズと博報堂の共同研究プロジェクト「コンテンツビジネスラボ」は7月5日、毎年実施している全国調査「コンテンツファン消費行動調査」の2017年版を実施し、そのデータをもとに最新の全11カテゴリ・計832のコンテンツに関する「リーチ力・支出喚起力ランキング」を算出・公表した。

リーチ力および支出喚起力とは、企業のコンテンツ活用を促進するため、コンテンツビジネスラボが開発した独自指標。

リーチ力は、そのコンテンツが一年間に到達できる人数を表し、コンテンツの力を活かして幅広い生活者に自社商品やサービスを知らせる際に参照する。この指標が高いと、キャラクタータイアップ・CMへの起用・PRなどの活用に向いているとされる。

一方の支出喚起力は、コアファンによる年間の関連市場規模の指標。自社の商品やサービスそのものにコンテンツを組み込んだオリジナルの企画を開発し、コンテンツファンの実際の購買を目的とする際に、どのくらいの売上規模が見込めるかを推計することができる。

今回の2017年調査では、個別タイトル・アーティストに関するTop10ランキングを見ると、リーチ力・支出喚起力ともに、2016年を代表する社会現象化したヒットコンテンツ・作品が上位を占めた。

リーチ力においては、2016年邦画における歴代興行収入2位を記録した「君の名は。」が1位に。「星野源」や「宇多田ヒカル」などテレビドラマ出演やタイアップを行ったアーティストや、2016年7月にサービス開始したゲーム「Pokémon GO」の影響による「ポケットモンスター」もランクインした。

また、支出喚起力においては、メンバ-による出演で話題になった劇場映画公開やその関連のツアーを行った「EXILE」を筆頭に、ライブ活動が活発なアーティストグループが多数を占める結果に。

2016年11月に新シリーズが発売となった「ファイナルファンタジーシリーズ」や7月に公開された映画「シン・ゴジラ」の影響による「ゴジラシリーズ」が7位にランクインしている。

2017年調査全体 リーチ力・支出喚起力ランキング Top10