2017年春、国内で大ブレイクを果たしたオープンソースの分散型SNS「マストドン(Mastodon)」。Twitterに似たインターフェイスながら、個人であってもサーバ(インスタンス)を立てられる自由度の高さが特徴で、すでに趣味や地域など、さまざまな切り口で数多くのインスタンスが登場している。そのディープな雰囲気に居心地の良さを感じるユーザも多く、既存のSNSとは異なる独自の文化を持ったコミュニティへと進化しつつあるようだ。

そんなマストドンは、特定の企業団体に管理されることなく、自由な発言(トゥート)ができることが魅力のひとつだが、検索機能は貧弱で、大量のトゥートの中から関心のある情報をピックアップするのは至難の業だ。ここでは、そんなマストドンの検索を容易にし、目当ての情報を探すのに役立つ、さまざまな特徴を持った検索サービスを5つ紹介しよう。なお情報は2017年6月21日時点のもので、その後仕様の変更などが行われている可能性があるのでご了承いただきたい。

文字の"ゆらぎ"もサポートする「マストドン検索ポータル」

マストドン検索ポータル

キーワードを入力してのインスタンスの横断検索、および画像検索が行える。大文字小文字などのゆらぎ検索をサポートするほかセーフサーチにも対応。検索対象は全インスタンス(50以上)のほか、個別のインスタンスを指定することもできるが、複数を同時に指定することはできない。表示順序は新着順のみで、データ更新の頻度も比較的高い。このほかインスタンスそのものを検索する機能も用意されている。

ハッシュタグで横断検索する「Mastodon Navi」

マストドン検索ポータル

キーワードではなく、ハッシュタグを直接入力することでインスタンスの横断検索が行える。複数のタイムラインを横に並べたマルチカラム式のレイアウトで、検索結果がインスタンスごとに表示されるのが特徴。検索対象は初期設定ではpawoo.net、mstdn.jp、friends.nico、mastodon.socialの4つで、追加および削除も可能。セーフサーチにも対応している。表示順序は新着順のみ。

情報をリストで表示する「tootsearch」

tootsearch

キーワードを用いてインスタンスの横断検索が行える。リスト表示を採用しており、スコア、日付、ユーザ名、トゥートごとに列が分けられているため目当ての情報を探しやすい。またトゥートをスコア/時系列/ブースト数/お気に入り数で並び替えられるのも、他のサービスにない特徴。このほか演算子を指定しての絞り込み検索にも対応する。検索対象はmstdn.jp、pawoo.net、friends.nicoなど7インスタス。

トゥート数のグラフ表示も! 「マストドンリアルタイム検索」

マストドンリアルタイム検索

その名の通りリアルタイム検索に強みを持つサービスで、キーワードを入力してインスタンスの横断検索を行える。リスト表示に近いレイアウトにより、1画面になるべく多くのトゥートが表示されるよう配慮されている。画像付きのトゥートのみを表示する機能のほか、日別のトゥート数をグラフ表示する機能や、関連性が高いワード、話題のキーワードを表示する機能も備える。検索対象のインスタンスは非公開。

画像付トゥートに特化した「マストドン画像検索」

マストドン画像検索

画像付トゥートの検索に特化したサービスで、キーワードもしくはハッシュタグを入力してインスタンスを横断検索できる。表示されるのは画像と投稿者名、アイコンのみで、画像をクリックして元トゥートにジャンプすることで初めて投稿日時やトゥートの詳細を確認できる。セーフサーチ機能に加えて、ランダムなハッシュタグで検索する機能も備える。検索対象はmstdn.jp、pawoo.netなど30インスタンス。