COMPUTEX TAIPEI 2017のゲーム・VR関連関連ブースでは、この2017年もゲーミングディスプレイの展示が多く見られた。テレビやスマートフォンの世界も含め、ここ数年のディスプレイにおけるトレンド技術のひとつが"HDR"だろう。会場のブースでは、ASUSのゲーミングブランド「ROG」で「Swift PG35VQ」、Acerのゲーミングブランド「PREDATOR」で「Predator X35」という、4K HDR対応の35型湾曲ディスプレイが新製品として展示されていたので概要を紹介したい。

ASUSの「Swift PG35VQ」

スタンド中央部のヒンジでスムーズに回転。片手で動かすことができた

スタンド下部に赤色ライトを搭載、ロゴを床に投影できる

入力I/Oは背面だが、各種設定はディスプレイ背面右側のボタンで入力する

いずれも35インチの4K G-SYNC HDR対応ディスプレイ(HDR 10サポート)だ。両製品ともに仕様の詳細は不明だが、共通して解像度は3,440×1,440ドット、アスペクト比は21:9。Swift PG35VQの入力はDisplayPort 1.4とHDMIをサポートし(NVIDIAの発表によるとPredator X35も同等)、リフレッシュレートは200Hzと超高速。また、量子ドット(Quantum Dot)技術も採用し「色域を高め、画面の発色を豊かにした」とする。

G-SYNCは、対応GPUと組み合わせることでテアリングを低減し、がたつきや入力遅延を抑え、リフレッシュレートと画質が向上する技術。これを4K解像度で、明暗差を人の目で見る感覚に近い広さで再現するHDR(ハイダイナミックレンジ)に引き上げたのがG-SYNC HDRとなる。

ブース説明員の話によると、これらはどちらもコアゲーマー、もしくはプロゲーマー向けの製品となる。ROGの「Swift PG35VQ」は2017年Q4期ごろ、Acerの「Predator X35」は2017年Q3期ごろの発売を予定。価格はいずれも未定とのこと。

Acerの「Predator X35」

こちらもスタンド中央に回転ヒンジを備える

ゲームの設定画面。フルスクリーン時の解像度が3,440×1,440ドットで200Hz対応となっている

HDRオンの状態のゲーム画面。空の輝きと、左にある岩のシャドウの対比が鮮やかで迫力がある