NTTデータ先端技術は6月1日、OSS(オープンソース・ソフトウェア)の統合運用管理ソフトウェアである「Hinemos」(ヒネモス)のWindows版マネージャー(運用管理サーバ)を販売開始した。サブスクリプションモデルで提供し、価格は年額80万円(税別)

Hinemosサブスクリプションキットの外観

Hinemosは運用管理サーバ(Hinemosマネージャー)、管理対象システム(Hinemosエージェント)、運用管理端末(Hinemosクライアント)の3つのコンポーネントからか構成される。

従来、Hinemosマネージャーの動作プラットフォームはLinux環境にのみ対応していたため、Hinemosの導入には1台以上のLinuxサーバを用意する必要があった。今回のWindows版マネージャーのリリースにより、システムを構成しているサーバがすべてWindows環境でもシステム監視や、ジョブ管理などの統合運用管理を実現するHinemosの導入が可能になる。

今回、Windows対応の統合運用管理ソフトウェアとして、同製品はHinemosマネージャーおよびHinemosエージェントのHinemosの各コンポーネントをすべてWindowsにインストールが可能になった。

Hinemosのユーザーインタフェースは、リッチクライアントおよびWebクライアント(Webブラウザ対応)の双方に対応しており、Linux版とWindows版のいずれもインタフェースの変更する必要はないという。これにより、従来はLinux版マネージャーで利用していたユーザーでもWindows版への移行を可能としている。

また、Linux版マネージャーではHinemosが使用する内部データベース(内部DB)にPostgreSQLの採用や、ログをファイル、syslogに出力するなど、プラットフォームに適したアーキテクチャになっていたが、Windows版マネージャーでは内部DBにSQL Serverを採用し、ログをWindowsイベントに出力するなど、Windowsユーザーに利用に適したアーキテクチャを採用している。

利用可能な機能として、2017年2月にリリースしたHinemos ver.6.0からの新機能群である収集・蓄積機能や運用自動化(Runbook Automation)などを含め、Hinemosの全機能を提供するという。